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【VS YSCC横浜preview】チームを陰で支える森重真人がオフを返上してまで体を動かす理由 「やるべきことと今置かれている立場で最大限のことをしたい」

 

17日 ルヴァン杯2回戦 YSCC横浜 – FC東京(ニッパツ三ツ沢球技場)

 

 16年ぶりにJ1の舞台に帰ってきた東京ダービーの試合前、青赤のゴール裏の前に立った2人のベテランが東京サポーターに「もっともっと」と声援を要求した。長友佑都と、森重真人。2人はその日、先発ではなかった。だが、東京ダービーの歴史に触れたことがある2人が取った行動に胸が熱くなった。お祭り男の長友だけならそれほどビックリしなかったかもしれない。そこに森重が加わったのは少しの驚きはあった。森重は少し照れくさそうに「ダービーはね……。煽らないと」と言って笑った。

 

 ここ3試合はベンチ入りしながらもピッチに立つ機会はなかった。それでも、自身が取るべき行動を率先してやってきた。毎試合送られてくる写真の中に、必ずベンチ前で選手を呼び止めて指示を送る森重の姿が収められている。

 

「悔しい気持ちは持ちつつ、チームが勝つためのサポートをしていかなきゃいけない。試合になれば、悔しさやそういう思いは置いといて気づいたことは選手やコーチングスタッフにも伝えるようにしている。それが今の自分にできることの最大限だと思っている。やるべきことをしっかりとやった上で、いつか来るチャンスに準備をしておくことが今置かれているサブの選手としての役割だと思っている」

 

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