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各世代の代表に7選手を輩出 U-19日本代表選出の佐藤は「自信を確信に変えていきたい」

 

 今週の小平は、連日の代表選出に沸いた。その先陣を切ったのが、13日発表のU-19日本代表に選出された、MF佐藤龍之介とFC東京U-18所属のGK後藤亘だった。

 

 

 佐藤は昨季トップチームと、U-18の活動を兼任してきたが、今季からトップの活動に専念。背番号も52から23へと変更し、開幕前のキャンプなどでも印象的なプレーを見せてきた。

 

 今季中のJ1デビューの期待も高まるなかで、今回は17日から10日間の日程で行われるヨルダン遠征へと招集された。佐藤は「いいコンディションにある」と言い、こう続ける。

 

3試合できると思うので結果だったり、より試合勘を高めてもう一つ上のコンディションにしてまた戻ってきたい」

 

 昨季途中にトップチームに昇格を果たしたが、紅白戦にも加われない時間を過ごしてきた。そのなかで、11月に開催されたU-17ワールドカップ・インドネシア大会では試合を重ねるごとに試合勘を取り戻していった。決勝トーナメント1回戦のスペイン戦では敗れはしたが、一時は同点に追いつく名和田我空(神村学園高校)のゴールを演出した。今回の遠征を契機に、追い風を吹かせたいところだ。

 

「代表とクラブで分けることもないけど、向こうではいい相手とも3試合戦えるので、そういう経験は自分のコンディションにもいい影響があると思う」

 

 その兆しは、小平グラウンドの練習の中にもある。東京では現在公式戦翌日の練習試合が主戦場だが、そこでのプレー選択に少しずつ変化が見られるのだ。神出鬼没なポジショニングや、狭いエリアで前を向くプレーで輝きを放つ。一方で、難しい体勢でも強引にゴールを狙うなど、より積極的なプレーが目立つようになってきた。

 

「短い時間の中でも自分のプレーは出せている。ほかの選手と違う自分だけのプレーも少しずつ増えてきていると思うので、継続していきたい」

 

 今遠征に向け「自分ではJ1相手でも結構やれる自信はついてきた。そういう手応えを確信に変えるために、ゴール前で違いをつくるプレーで得点に結びつけていきたい」と意気込みを口にし、こう言った。

 

「欲しいのは点。そこです」

 

 それぞれの場所で研鑽を積み、再び青赤に還元する。ここにも東京の未来を明るく照らす光がいる。

 

 

text by Kohei Baba

photo by Masahito Sasaki

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