「目の前の敵が最強の敵」と、松橋力蔵監督。連戦で危機感を高めているだろうJ3組の奈良に全力で挑む【2025 ルヴァンカップ1回戦vs.奈良クラブ Preview-1~松橋力蔵監督】

降雪のため取材は屋内でおこなわれた。撮影:後藤勝
FC東京は3月20日、ロートフィールド奈良でルヴァンカップ1回戦に臨み、J3の奈良クラブと対戦する。
2024シーズンからJ1、J2、J3各カテゴリーのクラブ数を20に揃えたJリーグ。ルヴァンカップに関してはそれまでのJ1勢がグループステージを経てノックアウトラウンドに進む大会形式から、J1、J2、J3全クラブが初戦からノックアウト方式で争うものに変更。原則的には下位カテゴリー側クラブのホームスタジアムでの開催となり、この1回戦の場合は奈良のホームで開催されることになる。
◆ルヴァンを含め4日間で2試合を戦う奈良
昨年の9月に就任した中田一三監督が率いる奈良はJ3第5節終了時点でJ2昇格プレーオフ圏内の6位。各クラブの消化試合数にバラつきがあるものの、5位のカマタマーレ讃岐に敗れただけで2勝2分1敗。悪くない滑り出しと言っていい。特にホームでは3試合を戦って2勝1分と無敗であることは、上位カテゴリーと対戦するこのルヴァンでも心強い材料となるだろう。直近に臨んだリーグ戦は東京と同じ3月15日土曜日の開催。中4日空いているが、ルヴァンの次に予定されているJ3のリーグ戦まで中2日となるため、主力の起用を回避してくる可能性もあり、出場メンバーがどうなるかは予想しにくい。
そして、この4日間で2試合を戦わなければならない各J3クラブは、チーム全体でこの連戦をどう乗り切ろうかと、危機感と集中力を高めているはず。カテゴリーが上の相手に対して不利な日程で立ち向かうという追い込まれた状況が、奈良から爆発的な力を引き出す可能性もある。東京にとっては決して侮れない、危険な相手だと言えるのではないか。
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