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考える力を伸ばしている東京。守備から中盤まで一様に前向きな手応え【2024 J1第32節 vs.横浜F・マリノス Preview-2/野澤大志ブランドン、森重真人、木本恭生、東慶悟、高宇洋】

 

撮影:後藤勝


 J1第32節横浜F・マリノス戦を前に、内容面について語る選手たちの口調は一様に前向きだった。
 
 一時は進境著しい最終防壁の野澤大志ブランドンだけが頼りという状態だったFC東京だが、9月に入ってからは守備が緊密になり、フィールドプレーヤーがある程度制限した上でその網から漏れた相手との1対1を野澤が確実に止めるという形に整理されてきている。
 
 この状態が理想だが、野澤は一歩進んで相手の攻撃を制限しきれない時でも守れるようにしていきたいと考えているようだ。
 
「相手のレベルもどんどん上がってきたら難しくなりますけど、年間を通して安定させるということはすごく大事だと思います。でも、オープンな展開になってきた時にどれだけ対応出来るかというのも、サッカーのひとつだと思うので。うまくいった部分をチームとしてさらによくしながら、そこに囚われすぎず、何が起きてもいいという状態でいたいな、と」
 
 もちろん、守備意識が高い現状を保つために、ゴールキーパーからの発信は絶やさない。そして確度の高いセービングを磨く努力も怠っていない。
 
「止められるシュートを止めていけることが簡単なようで難しい。それをやる人が『安定している』と思われると思うので、スーパーセーブ、『それを止めてくれるか!』っていうシュートを防ぐことももちろん大事ですけど、どれだけ安定してゴールに立ちつづけることが出来るかというのも、やっぱり大事だと思います」
 
 日本代表から戻ったのち、野澤のパフォーマンスは向上していく一方で、もはや危険な場面をシュートストップで食い止めても驚きはなくなってきている。そして個人だけでなく、組織としても継続性と維持発展の重要性を認識している。
 
「個人的に今シーズンずっと学んでいるのは、自分たちのやり方を貫き通すということと、もうひとつは試合を組み立てていくこと。先制点を獲る、前半に失点しない、スローインのところ、切り替えのところ、そこで相手が優勢になるようだと試合がこぼれてしまうから、自分たちがどう試合を運んでいくかというところの賢さ、試合の感覚というものが大事になってくる。それがどんどんよくなって、その上で自分たちのやり方もやっていく、となるともっとよくなると思うので、そこをさらに突き詰めていきたいですね」
 
◆いい声かけが出来ている
 

撮影:後藤勝


 その野澤の前で戦況を読む森重真人は、前の試合から次の試合へという連続性を念頭に置いていた。前節浦和レッズ戦の前半の後半など、攻め込まれた状態で守りきったことを「しっかりあそこでゼロで終われた、前の試合の課題(前々節の名古屋戦で最後に余計な失点を喫したこと)を次の試合に持っていって達成出来たということは、ひとつ自信になると思います」と認め、マリノス戦を前にした取り組みについてこう述べた。
 
「相手対策プラスアルファで前の試合で何がダメだったのか、もっと改善点はあるのかというところを、自分らで突き詰めていかないといけない」
 

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