2021年09月15日 21時34分
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©F.C.TOKYO

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9月15日、バングーナガンデ佳史扶が、昨年5月15日にオンラインでふれあった少年「りょう」くんとオンライン訪問で再会した。りょうくんは昨年の時点では東京都立小児総合医療センターに入院中だったが、現在は退院し、通院治療に切り替えている。
石川直宏CCに教えてもらった病床で出来る脚の“ほぐし”や運動を実践したというりょうくん。今回は佳史扶に、好きな選手や好きな食べ物のほか、フリーキックのキッカーは自己申告制なのか志願して決めるのかを訊ねるなどかなりマニアックな質問をして会話を楽しんでいた。「コロナが終わったら味スタに行って生で観てみたい」と言い残してりょうくんが退室したあと、佳史扶に今回の活動について訊ねた。
一年前のオンライン訪問は周りに大先輩(石川CC、森重真人、永井謙佑)ばかりで、しかも加入一年目。肩身が狭く? 盛り上げが巧い先輩たちにいじられる役になっていたが、この日はは1対1で「昨年と比べたらいろいろなことを話せた」(佳史扶)という。
現在は負傷離脱中の身。一足先に快復に向かっているりょうくんとの交流に、癒やされる面もあったようだ。
「けがと病気は別ですけど、快復に向かう同じ仲間として元気づけられました」
昨年の5月は社会全体が強い自粛でステイホームを貫いていた頃。全体練習を出来ない時期のオンライン訪問だった。しかしいま、けがをしてしまってはいるものの、サッカーが出来ている現状がある。りょうくんとの再会は、その時間の進みを実感する機会でもあった。

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「りょうくんと会って、昨年のあの頃を思い出して。当時は寮で暮らしていたんですけど、寮から出るのもほんとうに怖くて、練習なんてもう出来ないだろうっていう感覚で、あのとき生活していたな、というのをすごく思い出して。あのときと比べると、いまはだいぶありがたい環境です。
まだコロナが落ち着いたわけではないですけど、(サッカーを)やらせてもらっていて、あらためてサッカーが出来るのをありがたいことだなと感じます」
久保田淳 地域コミュニティ本部長は「FC東京を『強く愛されるクラブ』に」していく、その『愛される』をかたちにしていくなかでこういう取り組みがおこなわれている。佳史扶も言っていたように選手にとってもプラスになる」と、ひとこと。りょうくん、そしてこれからけがを治していこうという佳史扶にとり、いい思い出となることを祈りたい。

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『青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン』は、長年FC東京の取材を継続しているフリーライター後藤勝が編集し、FC東京を中心としたサッカーの「いま」をお伝えするウェブマガジンです。コロナ禍にあっても他媒体とはひと味ちがう質と量を追い求め、情報をお届けします。
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◎後藤勝(ごとう・まさる)
東京都出身のライター兼編集者。FC東京を中心に日本サッカーの現在を追う。サカつくとリアルサッカーの雑誌だった『サッカルチョ』そして半田雄一さん編集長時代の『サッカー批評』でサッカーライターとしてのキャリアを始め、現在はさまざまな媒体に寄稿。著書に、2004年までのFC東京をファンと記者双方の視点で追った観戦記ルポ『トーキョーワッショイ!プレミアム』(双葉社)、佐川急便東京SCなどの東京社会人サッカー的なホームタウン分割を意識した近未来SFエンタテインメント小説『エンダーズ・デッドリードライヴ』(カンゼン)がある。2011年にメールマガジンとして『トーキョーワッショイ!MM』を開始したのち、2012年秋にタグマへ移行し『トーキョーワッショイ!プレミアム』に装いをあらためウェブマガジンとして再スタートを切った。
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