一日だけの発熱、微かな体調不良といった発症の“兆候”をどう捉えるか【あらためて考えるJリーグの新型コロナウイルス感染症対応】
8月12日までに金明輝監督を含め10人の選手、スタッフが陽性と判定されたため、サガン鳥栖は13日以降当面の間、活動を自粛することになった。
もし新型コロナウイルスに感染した人物がひとりであれば、本人と濃厚接触者を隔離して活動を継続することが出来るが、人数が多くなるとそのチームは再び場としての安全を確保するまで試合も練習も出来なくなってしまう。Jリーグと各Jクラブが避けたいのはこうした事態だ。
現在の日本は、たとえばニュージーランドのように極端な封じ込め策を採っていない。ウイルスが全国に蔓延し、個々人がどれだけ予防に努めていても新型コロナウイルスに感染するところまではある程度仕方がないといえる状態にある。日々の活動を継続していけるか否かは、いかに感染者の出現を予測、あるいは早く発見し、陽性疑いまたは陽性確定者、濃厚接触者を隔離出来るかにかかっている。
Jリーグでは2週間毎に公式のPCR検査を実施しているが、この検査結果の陰性判定は、その後2週間に渡って陰性がつづくということを意味しない。相次ぐJリーグ公式検査とJリーグ公式検査の間で感染または発症するケースにどう対応すればよいのだろうか。
◆兆候その1 発熱
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