無失点で終えた試合運びの妙、そしてオルンガ超えを果たした渡辺剛【J1第2節「柏レイソルvs.FC東京」観戦記】

行ってまいりました日立台。
みなさんこんにちは、後藤勝です。
さいわい、J1再開初戦となった7月4日のJ1第2節は取材申請をしたペン記者の人数が制限内に収まり、三協フロンテア柏スタジアムに入ることができ、会見での質問もできました。
しかし現地に行った/行かなかった、質問ができた/できなかったに関わらず、記事作成素材がほぼ横並びとなる今シーズン、試合をどうお伝えしていくか、じつに悩ましいところです。
思案の結果、取材の仕方が変わるまでは、試合後、ですます調の「観戦記」1本をお届けしていくことにしました。将棋の感想戦ならぬ記者会見を経て確定した試合の見方――みたいなものになると思います。よろしくお願いします。
◆無失点で完結させた試合運び
柏レイソルは3バックを採用しようが4バックを採用しようが、基本的には守備が堅く、切り換えが速く、隙が少ないチームです。この柏相手に、大半の時間を優勢に進めたからこの試合はもうもらったも同然と安心してはいけません。仮にFC東京が80分間ボールを支配して2-0のリードを奪っていたとしても、そこまでの有利不利に関係なく最後の10分間で2点を奪い返し、3点目を狙ってくるようなチームです。気が抜けない相手です。
実際、後半15分にヒシャルジソンが2枚目のイエローカードで退場して10人となり、さらにその2分後に渡辺剛の先制点によって1点ビハインドとなった柏は、
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