【有料記事/天皇杯ラウンド16第2報】クオーターファイナル進出の大任を果たしたキャプテン・ヨシモト「ロッカールームにキャプテンマークが置いてあった」感激の瞬間(2016/11/10)
キックオフ直前に「キャプテン吉本」コールを受けた吉本一謙。円陣を組んでいたために反応できなかったが、もちろんうれしい気持ちでいっぱいだった。
その喜びの起点は試合前に遡る。
「最初、ロッカーにキャプテンマークが置いてあって、(田邉)草民が『これ、まちがえたんじゃない?』って言ったんですよ」
ロッカーは背番号順である。29番の吉本の隣は、27番の田邉だ。だから田邉は、自分のところに置くべきキャプテンマークをまちがえて隣のロッカーに置いたのではないか、と指摘したのだ。
「背番号順なんで。『いや、それだけはないから(笑)、確実におれだわ』と言いました」
そのあと、篠田善之監督から「きょう、頼むな」と声をかけられた。吉本の身がいっそう引き締まった。
「責任感がわきました。反省しないといけない展開のゲームだったので、はしゃぐ雰囲気ではありませんけれども、心のなかではうれしく思っていますし、任せてもらったということは、自分にとって忘れられない一日になると思います」
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吉本が下部組織でのキャプテン、J3のキャプテン、選手会長などを経験し、トップチームでの主将の座に近づきながらもそれを果たせてこなかったここまでのストーリーを、
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