2016年11月03日 15時27分　
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11月3日、FC東京はNACK5スタジアム大宮でリーグ戦の今季最終戦となるJ1セカンドステージ第17節に臨み、0-1の勝利を挙げた。東京の年間成績は34試合15勝12敗7分けの勝点52、横浜F・マリノスを抜き9位でフィニッシュした。今シーズンは優勝を目標としていたが、チャンピオンシップあるいはACL出場圏内に食い込めず、寂しい結果となった。だが、シーズン途中で就任した篠田善之監督の許ではリーグ戦8勝2敗2分け。この成果を土台に、来季は現状のBIG5である浦和レッズ、川崎フロンターレ、鹿島アントラーズ、ガンバ大阪、サンフレッチェ広島に加え、今シーズンに明確な成長を遂げた大宮アルディージャやヴィッセル神戸といった強敵を相手に、上位進出を狙う。

前節につづき水沼宏太が右サイドハーフで先発した東京は、ディフェンダーが果敢に最終ラインを上げ、押し込んでの攻撃。特に左サイドハーフの中島翔哉を活かし、相手ゴール前でのこまかいパス、ワンツー、ドリブルをまじえた崩しでウラを衝いていこうとする。そして前半24分、水沼宏太の左コーナーキックを橋本拳人がニアですらすヘディングで決め、0-1と先制。試合の主導権を掴む。
対する大宮は東京のプレッシャーに苦しみパスが通りにくい攻撃となるが、ときおり泉澤仁の個人技やクロスからチャンスをつくる。ファーストハーフの終盤は大宮が攻勢。横谷繁のコーナーキックなどで繰り返し、後半44分には家長昭博が左から送ったクロスにムルジャが中央で合わせるなど、東京ゴールに迫るものの得点にはいたらず、0-1で前半を折り返した。

大宮のゴールキーパーとしてアウエー側ゴールにやってきた塩田仁史に東京ゴール裏から熱い塩田コールと拍手、これに塩田もお辞儀で応え、セカンドハーフ45分間が始まった。
東京もアグレッシヴな姿勢を崩さないが、大宮も江坂任と泉澤仁の両サイドハーフがキープ力と運ぶ力を駆使して東京ゴール前に殺到する。後半3分には左から江坂が突破を試み、これが無理と悟るや近くにいた家長に渡す。すると家長がシンプルに上げた浮き球に横谷が合わせてヘディングシュート。これはわずかに逸れたが、その後も後半8分のムルジャのシュートなどがあり、大宮のチャンスがつづく。
東京は後半13分、大宮のボランチ横谷が前でプレーしているときにドイスボランチの片割れ大山啓輔も上がり、できたスペースを中島が使い東京は4人が同時に攻撃参加、逆襲を狙う。
追う立場の大宮は右サイドの江坂を若きブラジル人アタッカーの“秘密兵器”マテウスを投入。サイズは小兵ながら積極的にボールを奪い、攻撃では家長のクロスを頭で叩くなど活性化させる。このあと東京は水沼に替えて河野広貴を送り込み、大宮は大山を岩上祐三、泉澤をネイツ ペチュニクに替え、終盤の時間帯に向けて戦力を整え、互いに次の1点を獲りに行く展開。
満員のスタンドに応えようと大宮は最後まで得点を狙うが東京が守りきり、このまま0-1でタイムアップ。東京は4連勝でフィニッシュ、2017年シーズンにつながる手応えを得て、次週の天皇杯ラウンド16に臨む。

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