「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

バトルも”広げる”も不十分に。徹底の秋田に押し切られる。【J2第5節 ブラウブリッツ秋田戦 レビュー】(24.3.21)

2024明治安田生命J2リーグ第5節

2024年3月20日14時キックオフ ソユースタジアム

入場者数 3,002

ブラウブリッツ秋田 3-0 栃木SC

(前半0-0、後半3-0)

得点者:49分 佐藤大樹(秋田)、62分 河野貴志(秋田)、71分 喜岡佳太(秋田)
気温 0.4℃
湿度 90%
ピッチ 水含み

<スターティングメンバー>

GK 27 丹野 研太
DF 17 藤谷 匠
DF 2 平松 航
DF 33 ラファエル
MF 24 神戸 康輔
MF 7 石田 凌太郎
MF 38 小堀 空
MF 19 大島 康樹
MF 6 大森 渚生
FW 15 奥田 晃也
FW 29 矢野 貴章
控えメンバー
GK 1 川田 修平
DF 40 高嶋 修也
MF 10 森 俊貴
MF 22 青島 太一
FW 32 宮崎 鴻
FW 42 南野 遥海
FW 9 イスマイラ

61分 矢野→イスマイラ
61分 奥田→宮崎
75分 大島→南野
75分 大森→森
83分 小堀→青島

 

 

▼肝だったセカンドボール争いは終始後手

事情があって今日も秋田にいる。朝ホテルを出るときに雪が吹雪いていて、視界を遮られた。秋田駅方面まで歩くだけでもなかなかきつい。摂氏零度の環境に身を置き続きるのは堪える。そういえば先週も岩手の極寒に身を置いた。堪える。選手たちの疲労度はいかばかりだろうか。

 

秋田戦の肝は、

・いかにセカンドボールを奪えるか

・コンパクトな相手をいかに広げることができるか

この2点だった。だが、セカンドボール争いは秋田が7割程度勝っていたし、栃木は相手を広げることが少しはできたがそれほど回数は稼げなかった。

よって、敗戦というのは必然ではある。

 

両チームともに奇をてらうことは一つもなかった。想定どおりに試合が進み、基本的な部分で上回った秋田が勝った。

秋田はやはり徹底していた。まず矢野に入るボールに対して相手CBが非常にタイトにマークし、潰し続けた。栃木のGKキックに対しては、必ずCBとボランチで挟み込んで起点を作らせなかった。

そして落ちたセカンドボールを奪った瞬間、そのままボールサイドの奥へと入れていった。これも想定どおり。CKフラッグを目がけているようなボールで、非常に質が高い。そしてFWもしっかり反応して流れながら受けて深い位置で起点を作る。そこで栃木に対応されて弾かれても、深い位置でスローインを奪えるので問題ない。

 

対する栃木は矢野のところで起点が作れずに苦しんだ。

(残り 4145文字/全文: 5151文字)

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