「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

チャンスはあれど最後の精度がつかず。もったいなさすぎる黒星。【J2第10節 ヴァンフォーレ甲府戦 レビュー】(23.4.17)

2023明治安田生命J2リーグ第10節

2023年4月16日13時キックオフ JITリサイクルインクスタジアム

入場者数 6,143

ヴァンフォーレ甲府 1-0 栃木SC

(前半0-0、後半1-0)

得点者:78分 ウタカ(甲府)

天候 晴
気温 27.3℃
湿度 20
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 1 川田 修平
DF 3 黒﨑 隼人
DF 16 平松 航
DF 23 福島 隼斗
DF 6 大森 渚生
MF 45 安田 虎士朗
MF 7 西谷 優希
MF 4 佐藤 祥
MF 30 福森 健太
FW 37 根本 凌
FW 36 山田 雄士
控えメンバー
GK 41 藤田 和輝
DF 40 高嶋 修也
MF 24 神戸 康輔
MF 8 髙萩 洋次郎
FW 19 大島 康樹
FW 29 矢野 貴章
FW 38 小堀 空

46分 安田→矢野
46分 西谷→神戸
72分 山田→髙萩
79分 黒﨑→大島
85分 根本→小堀

 

▼プレス連動が曖昧でチャンスを作られる

結局は、最後の精度で勝負がついた。

消えている時間が長かったはずのウタカにやられた。栃木は前節山形戦(〇2-1)のような最後の精度がつかなかった。

3連戦の最終戦。気温は27℃ほどに上昇していた。

本来、両チームとももっとギアを上げられるはずだが、全体的にミスが多く、重かった。ただ、栃木はそれほど良くないなりに時計の針を進めていき、勝つチャンスがある試合に持っていけていた。

今節、栃木は前節負傷した岡﨑に変わって福島が3バックの中央、平松が今季初スタメンで右CBに入るという陣容だった。

今季、中央のCBは岡﨑、大谷、小野寺らを準備していたとみられるが、ここにきて3選手とも負傷離脱する緊急事態に陥った。直近2試合では攻撃参加からゴールに絡んでいる福島を中央に持ってこないといけない苦渋の選択だった。

連戦渦中であり、練習もそこそこの即席3バックだ。前半はピリッとしなかったものの、徐々に改善すべきを改善し、後半にかけて良くなっていった。今後も同じ並びで戦う可能性があることを踏まえれば、急場仕様で乗り込んだ甲府で、ある程度機能させられたことは前向きに捉えたほうがいいかもしれない。リスタート一発で敗戦したことは非常に痛いが。

 

立ち上がりこそ「前へ」アグレッシブな戦いを見せるなか、7分には福森からの高速クロスに根本が合わせかけたが、これはオフサイドの判定。攻勢がやんだ15分を過ぎたころから、甲府が狙いとするボールの動かし方に栃木の守備が後手を踏むようになった。

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