「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

課題を活かす栃木らしさ満載の90分。好調甲府を圧倒できた理由。【J2第15節ヴァンフォーレ甲府戦レビュー】(20.8.31)

2020明治安田生命J2リーグ第15節

2020年8月30日18時キックオフ 山梨中銀スタジアム

入場者数 2,188人

ヴァンフォーレ甲府 0-1 栃木SC

(前半0-0、後半0-1)
得点者:51分 西谷優希(栃木)

天候 晴れ
気温 29.3
湿度 63%
ピッチ 全面良芝

<スターティングメンバー>

GK 1 川田 修平
DF 4 髙杉 亮太
DF 30 田代 雅也
DF 6 瀬川 和樹
MF 15 溝渕 雄志
MF 14 西谷 優希
MF 25 佐藤 祥
MF 18 森 俊貴
FW 19 大島 康樹
FW 9 エスクデロ 競飛王
FW 8 明本 考浩
控え

GK 50 オビ パウエル オビンナ
DF 23 柳 育崇
DF 33 黒﨑 隼人
MF 13 禹 相皓
MF 17 山本 廉
FW 16 榊 翔太
FW 29 矢野 貴章

55分 エスクデロ→矢野
80分 西谷→サンホ
90+2分 明本→柳

 

▼トップ下のエスクデロが躍動

開始20分弱は完全なる栃木ペースだった。セカンドボールの争奪で相手を圧倒。なかでも際立っていたのは、エスクデロである。

「このチャンスを絶対にモノにしようと思っていた」

攻守のセカンドボールの落下地点に素早く入り込み、相手を身体でブロックし、得意のボールキープからの前進で違いを見せる。随所にキレがあり、クオリティが伴ったプレーの連続でチームに推進力を与えていた。

栃木のシステムは4-4-2。エスクデロがトップ下に落ちた4-2-3-1という布陣にも見えた。

「僕がハイプレスをしながら二度追い、三度追いをする。厳しくなったらやり方を変えようと思っていましたが、行けそうだったので」(明本)

明本とエスクデロの2トップを縦関係にしたのは意図的なもの。そうすることで中盤でのセカンドボール争奪に厚みを出そうとしていた。

「相手のCB勢には高さがあったので、ゼロトップでも良かったんです。相手の高さを避けて、長いボールから落ちてくるセカンドボールを回収する。その狙いがうまくハマっていたと思います」(田坂監督)

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