「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

水戸に2点を先行し、逃げ切る。アピールに成功したのは誰か?【エリートリーグ 水戸ホーリーホック戦 レビュー】(22.8.28)

2022Jエリートリーグ/グループA

2022年8月28日15時キックオフ 日立市民運動公園陸上競技場

入場者数 1,696人

水戸ホーリーホック 1-2 栃木SC

(前半0-2、後半1-0)

得点者:7分 松岡瑠夢(栃木)、27分 松岡瑠夢(栃木)、72分 井上怜(水戸)

天候 曇のち雨
気温 22.3℃
湿度 57
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 41 藤田 和輝
DF 27 五十嵐 理人
DF 55 平松 航
DF 15 大谷 尚輝
DF 52 吉田 朋恭
MF 11 ジュニーニョ
MF 33 磯村 亮太
MF 4 佐藤 祥
MF 13 松岡 瑠夢
FW 38 小堀 空
FW 17 山本 廉
控えメンバー
GK 25 青嶋 佑弥
DF 40 井出 敬大
MF 51 柳 陸斗
MF 54 揚石 琉生
MF 56 吉野 陽翔
FW 9 瀬沼 優司

46分 小堀→瀬沼
70分 ジュニーニョ→吉野
70分 松岡→井出
70分 山本→柳
84分 磯村→揚石

 

▼2点を先行して逃げ切る

公式戦さながらの盛り上がりとなったエリートリーグ水戸戦。今季途中から水戸ホーリーホックのスポンサーになった「JX金属株式会社」は日立市に事業所を置く企業だ。同市出身の元ワールドカップ戦士でチームOBの鈴木隆行氏も応援に駆け付け、2千人近い観客が駆け付けるなかで大盛況の”北関東ダービー”となった。

栃木は33節長崎戦が中止・延期となったが、長崎戦に臨むはずだったメンバーたちは同日に急遽組んだトレーニングマッチでプレー。この日エリートリーグ水戸戦に帯同したメンバーはそれ以外のメンバーたちだったと見られる。

メンバー表を見れば、ベンチには吉野陽翔(立正大学在学中)、柳陸斗(関東学院大学在学中)ら栃木SC U-18出身で現在は大学サッカーに身を置くメンバーたちの顔ぶれもあった。強化部とコーチングスタッフは「彼らを継続的に見ていく」という意見で完全に一致しており、この水戸戦にも招集されることになったが、吉野も柳も試合終盤に前線のシャドーのポジションに投入されると、ボールを激しく追って前線守備に貢献するなど、期待に違わないアグレッシブさを見せてくれた。

ユース時代の彼らを指導し、水戸戦の陣頭指揮をとった浜嶋淳郎コーチも「当時と変わらずアグレッシブで、嬉しかった」と感慨深そうだった。

スタメンに山本廉、小堀空、ベンチに吉野陽翔、柳陸斗、揚石琉生(現栃木SC U-18)。栃木SCアカデミーの年輪のような積み重なりを感じられて、なかなかに良いのである。

(残り 3373文字/全文: 4421文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ