「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

鬼気迫る戦いぶりと、誰も満足していないダービーのウノゼロ。【J2第7節 水戸ホーリーホック戦 レビュー】(22.4.1)

2022明治安田生命J2リーグ第7節

2022年3月30日19時キックオフ ケーズデンキスタジアム

入場者数 2,198人

水戸ホーリーホック 0-1 栃木SC

(前半0-0、後半0-1)

得点者:55分 矢野貴章(栃木)

天候 晴
気温 16.2℃
湿度 64
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 1 川田 修平
DF 22 小野寺 健也
DF 16 カルロス グティエレス
DF 18 大森 渚生
DF 10 森 俊貴
MF 3 黒﨑 隼人
MF 7 西谷 優希
MF 4 佐藤 祥
MF 11 ジュニーニョ
FW 38 小堀 空
FW 29 矢野 貴章
控えメンバー
GK 41 藤田 和輝
DF 2 面矢 行斗
DF 20 三國 ケネディエブス
MF 14 谷内田 哲平
MF 17 山本 廉
FW 21 トカチ
FW 9 瀬沼 優司

46分 小堀→瀬沼
62分 ジュニーニョ→谷内田
74分 森→面矢
74分 西谷→トカチ

 

▼ダービーで見せた、今季一番の粘りと気迫

あれだけ攻め手がない時間が続きながらも、後半、水戸の猛攻を受けている時間帯に”決壊寸前”という印象はなかった。昨季のアウェイ戦はKO寸前だった。昨季のホーム戦も最後は決壊寸前だった。

今節にはそれがなかった。

GK川田修平がいつになく頼もしかった影響もあるだろう。後半に何度も訪れたピンチをビッグセーブで凌ぎ続けた。「チームを勝たせるGKにならないといけないんです」。ずっと繰り返してきた信念をピッチ上で体現し続け、ついにダービーでチームを勝利に導いた。嬉しい今季2試合目のクリーンシートである。

試合後の会見で時崎監督は「残り時間が短いところで失点している前節、前々節の課題について、選手もベンチも一体となって感じることができていたので、ある意味で、最後は楽しみながら守れていたと思います」と言った。

直近の試合の明確な課題を誰もが意識せざるを得ない状況だった。矢野が言う。

「みんなが『ここは身体を投げ出してでも守らないといけない、ここは危険だ』と感じられているのだと思います。そういう危機感がプレーに現れてきていると感じます」

やや淡白さが目についたゴール前の守備について、一段階ギアが上がった試合だ。ワンチャンスだろうとしっかりと決め切り、守備を締めることができれば試合には勝てる。

 

20分過ぎから水戸のペースになった。

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