「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

【無料記事】【レポート】全カテゴリーで全国大会出場の快挙 栃木SCアカデミーの2017年。

今季のユースのメンバー。うち3選手が来季のトップチームへ昇格する。

躍進した2017年、信頼が徐々に回復

 

クラブ史上初となるトップチームへの3選手の昇格、全カテゴリー(ユース、ジュニアユース、ジュニア、女子)で全国大会出場という快挙。飛躍の一年となった栃木SCアカデミーの2017年を振り返りたい。

 

■ユース

・クラブユース選手権 2年連続2度目の出場(グループリーグ敗退)

Jユースカップ 2回戦敗退(1―1、4PK5川崎)

・県リーグ 2位 (優勝は矢板中央)

・早乙女達海、本庄竜大、山本廉ら3選手の来季のトップチーム昇格

 

試合結果については、これまでレポートさせて頂いたとおり。もはや、どのJクラブと対戦しても内容結果ともに引けを取らない戦いを繰り広げられるように成長した。自らも柏レイソルのアカデミーでプロを目指した浜嶋淳郎監督のマネジメント力が光る。今年トップチームの練習試合に参加した選手は(公式HPで公表されている範囲でも)10名。その中には1年生も含まれていた。多くの選手へチャンスを与えることでよりモチベーションを喚起させただろうことは想像に難くない。

 

■ジュニアユース

・クラブユース選手権 2年ぶり2度目の出場(ベスト16)

・高円宮杯 関東予選決勝敗退(1-3クマガヤSC

・関東リーグ1部 9位(優勝は鹿島)

 

リーグ戦開幕5連敗からの挽回劇。契機となったのは3連敗目の横浜Fマリノス戦だった。0-3で迎えたハーフタイム。花輪浩之監督から「去年の先輩たちのお陰でここ(1部)にいるのに、これでいいのか!」と、ピッチを挟んだ向こう側にも轟く熱い檄が飛んだ。その試合は最終的に2-3で敗れたが、舞台を変えたクラブユース選手権予選ではそのマリノスに勝利して全国行きを決めた。

 

「ミスター栃木SC」只木章広育成部長の体制になって2年目が終わった。昨年以上にカテゴリー間の交流が目立つようになった。只木氏は自らU-13の指導をしながらも、可能な限りU-15、ユースの現場にも足を運び、時にはユース選手たちの試合前アップにも付き合っている。

ユースの浜嶋監督も、来年上がってくるジュニアユースの選手たちの視察に労を惜しまなかった。アカデミー唯一のGKコーチであるレネ・エンリケ・カタリノ氏は時には1日で横浜(ユース)から大宮(ジュニアユース)へ、といった掛け持ち視察も厭わず駆け回った。さらには橋本大輔社長も、多忙ななか、場所を問わずに何度も自ら足を運んでいた。

 

ジュニアユース→ユースが来年は10名以上

 

そんな大人たちの熱量は、必ず子どもたちに伝播する。2年前、たったの3名だったジュニアユースからユースへの昇格者は、来年10名を超える。これ以上分かりやすい信頼回復の証はないのではないだろうか? そんなアカデミー選手たちが60名も援軍でやってきたトップチームの最終決戦、沼津戦。結果が出ないわけがない。「全カテゴリーでの目標達成」は狙ってもそうそうできることではないが、決して偶然ではないだろう。

 

来年は、ジュニアユースからユースへの昇格者が3名だった代が高校3年になる(外から来てくれた子も含めて4名)。非常に厳しい年になることが予想されるが、彼らはクラブが一番苦しいときに助けてくれた選手たちだ。何とか彼らには一番良い思いをさせてあげたい。3年連続の全国、行かせましょう。来年もより一層の応援をよろしくお願いいたします。

 

(文 編集部スタッフ)

 

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書いている人は?

●鈴木康浩(すずき・やすひろ)
ライター・編集者。1978年、栃木県宇都宮市出身、法政大学卒業後、作家事務所で下積みしその後フリーに。栃木SCを軸に地方クラブの趨勢とそれにまつわる人々を追う。主な寄稿先に『フットボール批評』など。著書に日本サッカー屈指の守備マイスター松田浩氏との共著『サッカー守備戦術の教科書 超ゾーンディフェンス論』『詳しいことはわかりませんが、サッカーの守り方を教えてください』(いずれもカンゼン)がある。2015年12月に『栃木フットボールマガジン』をスタートし、栃木SCのグラウンドに通う日々を過ごしている。

 

■J論でのインタビュー
「この仕事は小さな仕事を決して疎かにせず、そこに自分のすべてを懸けてできるか。それ以上でもそれ以下でもありません」鈴木康浩【オレたちのライター道】

 

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