【インタビュー】A Secret on the Pitch ピッチは知っている 〈11〉『骨に刻む』 城福監督「クラブに関わる人たちが心をひとつに」後編(24.12.6)
A Secret on the Pitch ピッチは知っている 〈11〉
『骨に刻む』城福浩監督(後編)
■それが理想形じゃないですか
――以前、城福(浩)監督は「恵まれたように見える規模の大きいクラブも、そこで成果を出すのは違った難しさがある」と話されていました。自分の与り知らぬところで選手の獲得が決まっていたり、組織の意思決定の複雑さ、傍から見るほど容易くはないのだと。現在、東京ヴェルディでは練習環境の問題をはじめ、さまざまなご苦労をされていると思います。一方で、小さな組織なりの長所を生かして連帯感を持ち、着実に前に進んでいる印象です。これはそうあってほしいという私の希望でもありますが、手間暇かかって大変な思いをしながらも監督業の充実感を覚えるところはありませんか?
「正直、それはありますよ。僕はそれなりに長い間、指導者として携わらせてもらい、すべてが用意されるパーフェクトな組織で、満足いくチーム編成ができる場に自分の身を置ければと考えることはありますが、そんな仕事場はありません。サッカーの世界に限らず、そうだと思います。どこにいっても何らかのストレスはある」
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