【トピックス】『2024年の東京ヴェルディとこれから』 江尻強化部長「城福監督というリーダーがいてこそ」前編(24.11.14)
今季、東京ヴェルディは16年ぶりのJ1を戦い、見事残留を果たした。しかも、降格危機に巻き込まれることなく、4試合を残してのミッション達成だ。
若きチームを率いる城福浩監督は明確なスタイルを打ち出し、上位争いの第2グループに食い込む躍進は周囲に大きな驚きを与えた。持続的な成長を可能にするチームづくりを主導してきたのが江尻篤彦強化部長である。強化サイドの視点による、今季の総括と来季の展望を2回に分けてレポートしたい。
■城福浩監督の優れたマネジメント力
長きに渡って低迷し、2年前までJ2の中位をうろちょろしていたチームがこうなると誰が想像できただろう。今季、J1第36節を終了して、東京ヴェルディは勝点55の6位(14勝13分9敗 得失点+1)。江尻篤彦強化部長はここに至る歩みを次のように振り返る。
「組織が向上しないと、そこで働く人たちの能力を引き出せない。現場、強化に加え、経営陣のサポートがあり、全体がいい形になってきて流れを生み出せているのを感じます。自分の仕事もひとりではできず、多くの方々のお力を借りて進められたことです。クラブの両輪であるフットボールの面と事業の面ではまだ多少のズレはありますが、協力して1年ずつ積み重ねられた結果、いまがあると言えますね」
2020年から現職に就き、4年目のシーズン。常々口にしてきたのが“野心”だった。現在の東京Vはまさに燃えたぎる野心の塊である。
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