「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【トピックス】『WEリーグカップ開幕!』松田監督「すべてをベレーザに注ぎたい」8月26日(土) WEリーグカップ グループステージ第1節 AC長野パルセイロ・レディース戦 18:00 味の素フィールド西が丘(23.8.25)

WEリーグカップの開幕に向けて、松田岳夫監督とキャプテンの村松智子が記者会見を行った。

WEリーグカップの開幕に向けて、日テレ・東京ヴェルディベレーザは松田岳夫新監督とキャプテンの村松智子の記者会見を行った。

■昨季の雪辱を期し

松田岳夫新体制となった日テレ・東京ヴェルディベレーザのスタートだ。

8月26日、2023-24 WEリーグカップが開幕。グループステージ第1節、東京NBはAC長野パルセイロ・レディースと対戦する(18:00 味の素フィールド西が丘)。

24日のトレーニング終了後、松田監督とキャプテンの村松智子が記者会見に臨み、それぞれ今季に懸ける思いを述べた。

「14年ぶりに指導者としての原点であるこのクラブに戻ってくることになりました(※東京NBの監督は15年ぶり)。外で経験したことのすべてをベレーザに注ぎたい。26日から始まるカップ戦をはじめ、すべて勝つ意気込みで戦っていきたいです。攻守においてアグレッシブに、躍動感のあるサッカーで観ている人たちに楽しんでもらえるゲームをしていきたい。日本女子サッカーを引っ張る存在として、しっかりと結果を残し、盛り上げていきたいと思っています」と松田監督。

新しい指揮官の印象を聞かれた村松は横目でチラッと見ながら、「私がメニーナにいた中2のとき、松田さんはベレーザを率いていて、澤(穂希)さんなど黄金時代の選手を走らせ、ひーひー言わせていた怖い監督という印象です。周りの人からも、サッカーに対してこだわりや厳しさがあり、突き詰める人だと聞いていました。実際にやってみて、あらためてベレーザはボールを大事にするサッカーだなと知る練習が多く、以前感じた怖さは少しなくなりましたね。去年から何かを変えるというより、こだわりを持ち、プラスαで付け加えるイメージ。本気でアグレッシブにプレーしなければいけないなと、サッカーにおいて一番大事なことを思い出す感覚があります」

松田監督は東京NBで実現したいサッカーについて、次のとおり説明した。

「現代サッカーでは当たり前ですが、ボールを奪われた瞬間に奪い返すこと。高い位置でボールを奪うために、ハイラインとコンパクトなディフェンスを組織していきたい。攻撃はもともと持っているボール保持率の高さを生かしつつ、よりゴールを意識したサッカーを展開していくつもりです。具体的に要求しているのは、ボールを追い越していき前にパスコースを増やすこと。動いてボールがこないことをフラれると表現していますが、そのフラれるプレーを多くすることが大事だと捉えています。そして、ポジションチェンジを繰り返し、システムにこだわらず自由に攻撃を仕掛ける。昨季のベレーザはリーグ戦で2敗しかしていない一方、引き分けが多く見られました。勝ち切るところに課題があり、より攻撃力を高めるために守備は最低限のル-ルを決めていこうと考えています」

サッカーの世界的な潮流、トップモードを意識し、志向するスタイルは東京ヴェルディの城福浩監督と重なる部分が少なくない。

FIFA女子ワールドカップを戦った、植木理子、藤野あおば、田中桃子の代表組は束の間のオフを経てチームに合流。トレーニングでは疲れを感じさせない活発な動きを見せている。

昨年、初めて開催されたWEリーグカップのファイナル、東京NBは三菱重工浦和レッズレディースと対戦し、PK戦の末に敗れて優勝を逃している。

今季のスローガンは「Brilliant」(ブリリアント)だ。東京NBは強い輝きを取り戻すために、最初のタイトル獲得を目指す。

 

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