【フットボール・ブレス・ユー】第63回 ランド育ちを継ぐ ~FC町田ゼルビア 小林裕紀コーチ~(23.3.30)
第63回 ランド育ちを継ぐ ~FC町田ゼルビア 小林裕紀コーチ~
「僕は小田急線組でした。あの坂道を、一体何往復したんですかね。松葉杖をつきながら上り下りしたこともありました」
懐かしそうに話すのは小林裕紀さん。昨季をもって現役を退き、この春からFC町田ゼルビアユースのコーチに就任した。
東京ヴェルディのアカデミーで育ち、明治大を経て、ジュビロ磐田、アルビレックス新潟、名古屋グランパス、大分トリニータでプレー。プロ12年間で、J1通算256試合4得点、J2通算43試合1得点。カップ戦を含め、365試合6得点の堂々たる数字を残している。
今回、町田に菅澤大我アカデミーダイレクターがいた縁で、指導者としてセカンドキャリアをスタートさせた。菅澤ADはサッカーが巧く、しゃべれる人間を好み、「裕紀はコミュニケーション能力が高いんですよ。相手に対し、言葉とプレーできちんと伝えられる」と理由の一端を明かした。そのあたりの経緯については、次の記事に書いている。
移籍先を模索も、思いも寄らぬ提案が――ヴェルディ育ちの小林裕紀が町田で新たな道を歩む「現役時代の自分を指導者として超えたい」(サッカーダイジェスト)
以下、敬称を略す。
僕は小林と初対面で、せっかくの機会だから育成年代の話も聞かせてほしいと求めた。場所は、鶴川駅近くの町田のアカデミースタッフ事務所である。
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