「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【トピックス】10月22日、WEリーグ2022-23シーズン開幕。「女王奪還」に向けて、日テレ・東京ヴェルディベレーザがスタート(22.10.20)

「どんどん新しいチャレンジをしていきたい」と語る、女子事業推進室の太田和哉ディレクター。

「どんどん新しいチャレンジをしていきたい」と語る、女子事業推進室の太田和哉ディレクター。

■日テレ・東京ヴェルディベレーザがリーグを牽引する

企画の仕掛け人は、東京ヴェルディ株式会社女子事業推進室の太田和哉ディレクターである。ちふれASエルフェン埼玉や大宮アルディージャVENTUSのスタッフを務め、女子サッカー界での経験が豊富。今年7月に着任している。

「WEリーグの2年目、女子サッカーを盛り上げていくにはベレーザが強さを発揮し、全体を引っ張っていく役割を担いたい。同時に、クリーン活動などの取り組みによって、地域の方々にチームの存在を身近に感じていただき、北区や板橋区に根づいていくための施策を進めていきます」(太田氏)

最もわかりやすいバロメーターが入場者数である。昨季のホームゲーム1試合平均は1688人。今季はどのあたりに目標を設定するのか。

「まずは2000~2500人を目指し、来場者に楽しんでもらえるスタジアムづくりをテーマにチャレンジしていきます。やはり選手が街に出ていくのは大きな効果が見込めますので、その活動に継続性を持たせるのが大事。今年のベレーザは違うことをやっているなと外に示し、SNSの場でも動画などを駆使して発信力を高めていきたい。夏に海外移籍した清水梨紗選手(ウェストハム・ユナイテッドFCウィメン)のような人気のあるプレーヤーを生み出していくのは重要ですが、これまでのプロモーションは特定の選手に偏り過ぎた面もあったと思います。さまざまなキャラクターを持つ選手がいますので、アピールのやり方を工夫していければ。そうしていくことで選手たちのよりいいプレー環境にも近づいていくはずです」

さて、22日の開幕戦の相手は、アルビレックス新潟レディース(14:00 味の素フィールド西が丘)。1日に行われたWEリーグカップ決勝では、三菱重工浦和レッズレディースと対戦し、3点リードから追いつかれPK戦の決着によりタイトルを逃した。苦い記憶を払しょくするためにもスタートは肝心だ。

岩清水梓は言う。

「アメリカ遠征、そしてカップ戦の決勝と悔しい思いをしましたが、チームとして貴重な経験を詰めたのは大きい。シーズンを戦ううえで必ず生きてくると思います」

観客が多ければ多いほど燃える植木理子は、開幕戦にひとりでも多くの来場をと呼びかける。

「3年前の『5000人満員プロジェクト』(2019 プレナスなでしこリーグ1部 第16節、INAC神戸レオネッサ戦 2‐1○)。西が丘で大勢のサポーターの後押しを受け、逆転ゴールを決めたときの光景は忘れられないですね。今年もできるだけ多くの勝利をみんなと一緒に味わいたいです」

目指すは「女王奪還」。東京NBの新たな戦いが幕を開ける。

 

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