「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-3[A] 徳島ヴォルティス戦『次々に新しい顔を見せる』(22.3.7)

2022年3月6日(日)
J2第3節 徳島ヴォルティス vs 東京ヴェルディ
14:03キックオフ 鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
[入場者数]3,886人 [天候]晴、中風、気温11.1℃、湿度23%

徳島 1‐1 東京V
前半:1‐1
後半:0‐0
[得点]
1‐0 内田航平(32分)
1‐1 深澤大輝(36分)A杉本竜士1
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。

●東京Vスターティングメンバー
GK31 高木和徹
DF16 山越康平
DF15 馬場晴也
DF23 谷口栄斗
MF14 石浦大雅(88分 加藤弘)
MF6   山本理仁
MF4   梶川諒太
MF2   深澤大輝
FW10 新井瑞希
FW27 佐藤凌我
FW9   杉本竜士(56分 小池)
(ベンチメンバー:GK21長沢祐弥。DF26加藤蓮。MF17加藤弘堅、18バスケス・バイロン、20阿野真拓。FW19小池純輝、河村慶人)

監督 堀孝史

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■深澤大輝のビューティフルゴール

スタジアムの記者席に腰を下ろし、僕が最初にしたのはリュックから手袋とネックウォーマーを取り出すことだった。気温11.1℃。強い風にさらされ、体感温度はそれよりずっと低く感じられた。たまに陽光が差すが、太陽はすぐに雲に隠れてしまう。

寒さより厳しく感じられたのが徳島ヴォルティスのプレスだ。東京ヴェルディの4バック、中盤の底の山本理仁にきっちり5枚が張りついてくる。東京Vは前進すらままならず、守備の対応に追われる時間が続いた。

前半の半ばを過ぎて、ゲームが動く。先制点をものにしたのは、有利にゲームを進めていた徳島だった。

32分、藤田征也のコーナーキックから、内田航平の豪快なヘディングシュート。高木和徹は手に当てたが、シュートの威力が上回った。

劣勢のなか、持ち堪えきれずに失点した。こちらにはチャンスらしいチャンスがない。それどころか1本目のシュートさえまだだ。相手はかさにかかって攻勢を強めてくるだろう。戦況は厳しさを増し、明るい材料はこれっぽっちも見つからないが、どうしてだろう、いまは不思議と暗い想像が湧いてこない。

すぐさま東京Vは反撃に出る。山本がゴール前に打ち込んだ縦パスを杉本竜士がフリック。深澤大輝の放ったシュートは緩やかな放物線を描き、長谷川徹の頭上を抜けてゴールに吸い込まれた。

36分、東京Vは最初のシュートでゴールネットを揺らした。

(残り 1929文字/全文: 2923文字)

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