「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-4[H] ツエーゲン金沢戦『4発撃沈す』(21.3.21)

2021年3月20日(土)
J2第4節 東京ヴェルディ vs ツエーゲン金沢
16:03キックオフ 味の素スタジアム
[入場者数]2,245人 [天候]曇、無風、気温17.9℃、湿度53%

東京V 2‐4 金沢
前半:1‐1
後半:1‐3
[得点]
1‐0 小池純輝(4分)A井出遥也1
1‐1 丹羽詩温(43分)
1‐2 瀬沼優司(51分)
1‐3 大谷駿斗(71分)
1‐4 瀬沼優司(83分)
2‐4 山下諒也(90分)A佐藤凌我2
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。

●東京Vスターティングメンバー
GK31 マテウス
DF2   若狭大志(83分 奈良輪)
DF5   平智広
DF16 福村貴幸(67分 安在)
MF9   佐藤優平(58分 馬場)
MF6   山本理仁
MF17 加藤弘堅
MF8   井出遥也
FW11 山下諒也
FW25 端戸仁(58分 佐藤凌)
FW19 小池純輝(83分 松橋)
(ベンチメンバー:GK1柴崎貴広。DF3富澤清太郎、22馬場晴也、42安在和樹。MF24奈良輪雄太、18松橋優安。FW27佐藤凌我)

監督 永井秀樹

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■小池純輝、山下諒也のゴールも空砲に

26分、井出遥也のパスカットから東京ヴェルディの流れるような攻撃が始まった。佐藤優平、山本理仁とボールをつなぎ、左から右へと展開。山下諒也が中に入れたボール、端戸仁がスルーして素早くターン。井出のヒールパスを受け、左足でコントロールショットを放つ。後藤雅明が横っ跳びし、ファインセーブを見せた。

ゲームは東京Vがツエーゲン金沢を1‐0でリード。4分、井出のスルーパスに小池純輝が抜け出し、今季5点目となる先制弾を決める。前半の半ばを過ぎ、徐々に金沢にボールを持たれるようになっていったが、東京Vは反転攻勢の構えを崩していない。

金沢が押し込み、東京Vは耐える時間に入った。37分、嶋田慎太郎のシュートは平智広が身体を張ってブロック。続けて、嶋田が左足を振ったが、マテウスが左手一本で防いだ。

平は故障から回復し、今季初出場。復帰戦に向けて語った、「苦しい時間を無失点に抑え、流れを持ってくるプレーをしたい」という言葉が耳に蘇る。文字通り、相手の勢いを止め、流れを持ってくるに値するプレーである。同じく開幕戦以来の出場となる端戸も、前線のポイントづくりにおいて質の高さを見せた。

90分のなかで、戦況はめまぐるしく変化する。やがて流れを押し戻した東京Vが、金沢のゴールに迫る。追加点を奪い、守備陣の踏ん張りが報われる。頭のなかで都合よく描いたストーリーは、その後、大幅に書き換えられることになった。

(残り 2835文字/全文: 3907文字)

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