【マッチレポート】J2-31[H] ツエーゲン金沢戦『逆転勝利はまたもお預けに』(20.11.5)
2020年11月4日(水)
J2第31節 東京ヴェルディ vs ツエーゲン金沢
18:03キックオフ 味の素フィールド西が丘
[入場者数]1,243人 [天候]晴、無風、気温13.6℃、湿度44%
東京V 2‐2 金沢
前半:1‐1
後半:1‐1
[得点]
0‐1 加藤陸次樹(29分)
1‐1 佐藤優平(34分)A藤田譲瑠チマ2
2‐1 佐藤優平(58分)A藤田譲瑠チマ3
2‐2 ルカオ(68分)
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。
●東京Vスターティングメンバー
GK1 柴崎貴広
DF2 若狭大志
DF6 高橋祥平
DF5 平智広
DF16 福村貴幸(79分 近藤)
MF9 佐藤優平(66分 森田)
MF36 藤田譲瑠チマ
MF25 端戸仁
MF11 井出遥也
FW19 小池純輝(90+2分 松橋)
FW48 山下諒也
(ベンチメンバー:GK41長谷川洸。DF3近藤直也。MF14森田晃樹、18新井瑞希、24奈良輪雄太、33松橋優安。FW48山下諒也)
監督 永井秀樹
■佐藤優平、キャリアハイ更新の7ゴール
このままいけば、勝てる。えらく待たされたが、ついに今季初の逆転勝利か。バックスタンドの向こう側に浮かぶ月が霞んで見えた。
ゲームはツエーゲン金沢が加藤陸次樹のゴールで29分に先制し、東京ヴェルディは34分、58分と佐藤優平の2得点でひっくり返した。
佐藤は2018シーズンにマークした6得点のキャリアハイを更新する今季7点目。初の二桁の大台も見えてきた。
リードを奪ってからも東京Vは果敢さを失わなかった。前からディフェンスを仕掛け、手を緩めない。あわよくば追加点の姿勢を見せる。
65分、金沢のコーナーキック。若狭大志が石尾崚雅にぴったりと身体をつけ、もつれて潰れる。相手の攻撃を阻み、はね返し、ゴールは割らせない覚悟だ。
金沢のベンチ前では、191センチの巨漢フォワード、ルカオが準備していた。これを察知した永井秀樹監督は先手を打ち、66分、福村貴幸に代えて近藤直也を投入。ゴール前の高さと守備の経験値を補強する。
今季、近藤が先発出場したゲームの戦績はまちまちだが、途中出場した4試合でプレータイムに失点したのはJ2第26節の愛媛FC戦(4‐1○)のみ。大勢が決したあと、終了間際、味方のミス絡みの失点だった。
このようにしっかりとデータの裏付けもあるディフェンス強化だ。
ところが、その2分後、金沢が右サイドからクロスを放り込み、ボックスに入ってきたルカオが近藤より先にジャンプ。上から圧し掛かるように頭を合わせ、山なりの軌道を描くボールは右の上隅へ。飛びついた柴崎貴広は触れず、すっぽりゴールに入った。
金沢の狙いを見透かし、それを打ち消すために用意していた策を講じながら失点を防げなかった。つまり、出したカードの強さで相手に上回られたのだから受け入れるほかない。
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