「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【フットボール・ブレス・ユー】第32回 全部、ブッ倒す ~東京ヴェルディユース 2018 葉桜~(18.4.18)

第32回 全部、ブッ倒す ~東京ヴェルディユース 2018 葉桜~

東京ヴェルディユースのコーナーキック、森田晃樹がショートコーナーを仕掛け、山本理仁のリターンパス、森田は中にボールを運んで右足を強振。シュートはゴールキーパーの右手をはじき、ネットに突き刺さる。トーンと大きく出したファーストタッチ、ニアを撃ち抜いた森田の強気が光った。

4月14日、高円宮杯U‐18プリンスリーグ関東、第2節の東京Vユース vs 前橋育英高校(ヴェルディグラウンド)。7分、東京Vユースは、今季10番を背負い、キャプテンを務める森田のゴールで先制する。

さらに10分、三浦雅人が右サイドを突破し、中央にグラウンダーのクロスを送る。これに密集から抜け出した森田がワンタッチで合わせ、2‐0だ。

前半、東京Vは面白いように裏を取った。サイドのトライアングルに相手の注意を引きつけ、少し離れた奥から斜めに走ってくる。山本を中心にピッチの横幅を最大限に使ってボールを動かし、多彩な攻撃を仕掛けた。

ゲームは点の取り合い。12分、前橋育英はセットプレーから山原康太郎が決めて1点を返せば、36分、東京Vユースは村井清太のゴールで再び突き放す。すると、前半の終了間際、前橋育英の榎本樹がカウンターからゴールを奪い、3‐2で前半を終えた。

後半開始直後の46分、コーナーキックから失点し、3‐3の同点に追いつかれた東京Vだったが、82分、90分と松橋優安が連続ゴール。昨年度の高校選手権の覇者である前橋育英との打ち合いを制し、5‐3で勝利を収めた。

 

東京ヴェルディユースのスターティングメンバー。

東京ヴェルディユースのスターティングメンバー。

次のページ

1 2 3
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ