「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-28[H] ツエーゲン金沢戦『身体に熱いものを宿して』(2016/08/12)

2016年8月11日(木・祝)
J2第28節 東京ヴェルディ vs ツエーゲン金沢
18:03キックオフ 味の素スタジアム
[入場者数]3,658人 [天候]晴、弱風、気温28.7℃、湿度61%

東京V 4‐1 金沢
前半:1‐1
後半:3‐0
[得点]
1‐0 井林章(12分)
1‐1 辻尾真二(38分)
2‐1 澤井直人(66分)
3‐1 澤井直人(77分)
4‐1 アラン・ピニェイロ(90+6分)

●東京Vスターティングメンバー
GK31 鈴木椋大
DF2   安西幸輝
DF3   井林章
DF5   平智広
DF6   安在和樹
MF13 船山祐二(90分 田村)
MF8   中後雅喜
MF14 澤井直人
MF10 高木善朗
FW29 北脇健慈(83分 高木大)
FW7   杉本竜士(59分 アラン)
(ベンチメンバー:GK26太田岳志。DF4イム・ユファン。MF11南秀仁、23田村直也、33渡辺皓太。FW9アラン・ピニェイロ、18高木大輔)

監督 冨樫剛一

■最高の立ち上がりを見せたが

いつにも増して落ち着かない気分だった。席を立ったり座ったり、頭の後ろで手を組んでみたり、ほっぺたを叩いてみたり。合間にメモを取り、手元のストップウォッチで時間を確認する。胸がざわつくときの僕のくせみたいなもので、周りの人には目障りだろうから、いつも記者席の一番後ろに座っている。

21位のツエーゲン金沢を味の素スタジアムに迎えた一戦。前半残り5分を切り、スコアは1対1だった。

東京ヴェルディは最高の立ち上がりを見せた。12分、コーナーキックからのサインプレーが鮮やかに決まり、井林章のヘディングシュートで先制。まずは軽いジャブ気味のセットプレーで、序盤にリードを奪う。正直、望外の理想的な展開だ。

そこからセットプレーのチャンスが立て続けにあり、北脇健慈、杉本竜士、高木善朗、船山祐二が果敢にシュートを放った。この時間帯に追加点があれば、十中八九、勝負をものにできる。

ところが、そうはならないのがいまの東京V。30分を過ぎ、照明に火が灯る頃、金沢が徐々にゴール前に進出。38分、東京Vは右サイドからクロスを放り込まれ、辻尾真二に同点ゴールを許した。

(残り 2420文字/全文: 3287文字)

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