「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【練習レポート】チャンスをつかめ(2016/06/15)

練習に参加した東京ヴェルディユース94年組の布施周士(関西大4年)。

練習に参加した東京ヴェルディユース94年組の布施周士(関西大4年)。

■関西大学サッカー界きってのチャンスメーカー

黄色と青のスパイク。見慣れない選手が練習に参加していた。布施周士(関西大4年)。東京ヴェルディユースの94年組で、安在和樹、楠美圭史と同期にあたる。2013年には全日本大学選抜に選出され、関西大学サッカー界きっての中盤のチャンスメーカーとして評価が高い。ふだん関西エリアの情報に疎い僕の耳まで評判が届くのだから、活躍の度合いがわかるというものだ。

冨樫監督は言う。

「かめばかむほど味の出てくる選手。周りに気を配りながら、リズムをつくれるのが最大の特長かな。僕は彼の良さを充分に知っているので、ほかの人たちに見てもらうことが今回の目的です。練習参加は一度ではなく、複数回を予定しています」

コーチングスタッフをはじめ、練習の様子を観察する竹本一彦ゼネラルマネージャーの意見を集め、検討していくことになるだろう。

「今日、明日と練習に参加させてもらい、今後のことは自分の出来次第ですね」と布施。これから夏にかけて、鮭の里帰りのごとくユース出身の選手たちがランドに現れ、成長した姿を見せる。たくましくなったなあ、見違えたね、などと言いながらプレーを眺めているだけで楽しく、なおかつご縁があれば何よりだ。

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