「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【監督・選手コメント】J2-5[H] FC町田ゼルビア戦に向けて~冨樫監督、平本、高木純、楠美~(2016/03/25)

FW25 平本一樹
――東京クラシックです。
「はい、知ってます」
――相手の印象は?
「勢いがありますね。特に前の選手が」
――たとえば?
「谷澤(達也)選手。あれは自由にやらせると、めんどくさいことになる」
――プレーについて、意識することは?
「いつも通りです。仕掛けるべきところで仕掛け、突っ込んでいきます」
――町田サイドでは、平本選手との再会を楽しみにしている人がいると思います。
「どうでしょうね。楽しみにしてるかな。タイミングがあれば、挨拶に行ってきますよ」

MF28 楠美圭史
――徳島戦は71分から投入され、今季初出場となりました。
「監督からは守備面、特にセカンドボールへの対応に注意するように送り出されたんですが、最初はややバタバタしてしまって。なかにパスを通されるシーンがあり、そこは反省点です。チームが点を取ってからは落ち着いてプレーできました」

――緊張によって動きに硬さが?
「ありましたね、それは。0‐0の状況。これ以上連敗はできない。点を取らなければいけない。結果、自分が入ってからゴールが生まれ、チームが勝てたのはよかった。自信になります。こういった経験を重ね、自信を確固たるものにしていきたい」

――町田の分析ビデオは?
「見ました。攻撃時は積極的に前に出てくるチーム。最終ラインの裏を狙ってくることも多い。次の試合は、コンパクトな陣形を保つのがより重要になると思います。簡単に裏を取られるのは避けなければいけないですが、かといってラインをずるずる下げると、全体が間延びしてセカンドボールの拾い合いで不利になる。僕はどんな状況でもしっかり仕事ができるように準備しておきます」

冨樫剛一監督
――今週のトレーニングで重点を置いたのは?
「よりコンパクトに。前線から最終ラインまでの距離は35メートルに設定していますが、状況によってはさらに5メートル詰める。攻撃は相手の背後を取ってからのシュートシーンを増やす。徐々に成果が表れつつある、ゴール前の連動性をさらに高める。守備はチャレンジ&カバーの徹底。相手の攻撃の起点を速やかに消していくこと。セカンドボールへの反応を鋭く。このあたりは従来通りです」

――町田のサッカーをどうご覧になっていますか?
組織的な強度のあるチーム。攻撃には勢いがあり、前のめりに仕掛けてくる形を多く作られると厄介。セカンドボールの拾い合いで負けないようにしたい。町田のダブルボランチはかなり堅いですよ。セカンドの予測力にも長ける。加えて、2列目の谷澤達也、鈴木崇文といったアイデアと違った視点を持つ選手が、プレッシャーゾーンの外から入ってくる。そこはうまく消したい。相手のいやがることをしていきたいね。後ろ向きにさせる場面を多くつくり、最後はゴール前のダイレクトプレーで崩す」

――東京クラシックと銘打たれた一戦、両クラブが協力して盛り上げようと力が入っています。
「楽しみですよ。昔を知る僕らにとって、町田は良きライバル。ようやくJの舞台で戦うことができ、うれしいです。切磋琢磨し、スリリングなゲームをやっていきたい」

――互いの存在を意識する相手が近くにいるのは、張り合いがあっていいもんです。
「僕が住むマンションには、熱狂的な町田ファンがいらっしゃいます。FC東京ファン、レッズファン、エスパルスファンも」

――えっ、ヴェルディは?
「スクールに通ってくださっているご家庭があります」

――よかった。孤立無援かと思いました。
「嫁さんは僕の仕事に気を遣って、引っ越そうかと言ってくれたりして」

――監督、われわれに逃げ場なんてないんですよ。いっそ、宿願果たした暁には、マンションの屋上から垂れ幕を下げてやりましょう。ババーンと『やったぜ、J1昇格。緑の指揮官、ここにあり!』。垂れ幕の制作はご心配なく。知り合いのサポーターが面白がって手伝ってくれるはずです。
「その件はマンションの自治会と相談させてください」

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