「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【コラム】東京クラシック特別コラム 町田⇒東京V(郡司聡『町田日和』編集長)(2016/03/25)

『スタンドバイグリーン』の編集長を務めている海江田哲朗さんには、僕がサッカー専門新聞の『エル・ゴラッソ』で東京ヴェルディを担当していた2013年から何かとお世話になっております。お互いに“タグマ!ファミリー”ということで、「4年ぶりとなる『東京クラシック』に向けて、何かやりましょう!」と相談した結果、こうしてお互いにリレーコラムを書くことで合意し、原稿にしたためました。

海江田さんからのオーダーは、「東京ヴェルディとFC町田ゼルビアをともに知る立場から、『東京クラシック』に向けての僕の熱意を伝えてください」とのことでしたので、普段はあまり自我を出す原稿は書かないようにしているのですが、今回はその点をご容赦いただき、多少自我を放出したテイストにしました。ここからは普段どおり、「だ・である調」で書かせていただきます。

 

■ヴェルディの番記者だった自分

3月21日(月・祝)春分の日にゼルビア×キッチンで開催された『東京クラシック復活記念トークショー』の会場に着くと、対戦相手である東京ヴェルディの関係者は見慣れた顔ぶれが並んでいた。広報さんを筆頭にヴェルディ関係者3名は、2013年に“ランド”で挨拶や言葉を日常的に交わしてきた人ばかり。また、トークショーの“ライバル”となる高木聖佳ピッチリポーターや、J’sゴールなどを担当しているライターの上岡真里江さんは、味スタやランドの取材エリアでともに仕事をしてきたかつての仲間である。エルゴラでヴェルディを担当していた当時のことが走馬灯のようによみがえってきたのだけれども、目の前にいる集団は東京クラシックのライバル。当時を懐かしむ気持ちを振り払いながら、敵対心を持たなくてはと思ったものの、さすがにすぐに切り替えることは難しかった。

クラブの長である羽生英之社長とは、いまでもお互いの姿を確認すると、どちらからともなく、歩み寄って握手と言葉を交わすし、強化トップの竹本一彦GMはエルゴラで柏レイソル担当を始めた2013年当初の強化スタッフで面識はある。まだ僕がエルゴラ編集部の社内で新聞を作っているころ、千葉県内のスポーツジムで汗を流す竹本さんを見かけたことだってある。さらに山本佳津強化部長との会話のスタートは、「やっぱネルシーニョすごいねー」が決まり文句だった。エルゴラのヴェルディ担当はわずか1年足らずでも、これだけの人と関わりを持ち、いまでもヴェルディの番記者である自分がいたことを強烈に再認識できている。

(残り 3242文字/全文: 4277文字)

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