【★無料公開】そうだ 高千穂神社、行こう!【期間限定・宮崎の巻】
▼宮崎到着初日。いざ、パワースポットへ
2月2日、宮崎に到着。だが、大宮アルディージャの合宿は完全オフと日程変更になっていた。
さて……、どうしたものか。
そうだ 高千穂神社、行こう!
前々から興味のあったパワースポットで、今回は行けないだろうとあきらめていた場所。レンタカーのカーナビに「高千穂神社」と入れると、宮崎空港からは約2時間半の予定だった。運転は苦手だがなんとかなるだろう、と思い切って車を走らせた。
長い、長過ぎる……。
途中で何度もくじけそうになったが、宮崎の高速道路はひたすらまっすぐ一本道で、ほぼ一車線。戻るに戻れない。単調な道のりに眠くなり、運転は次第にゆっくりとなってあおられることもしばしば。危ない。
そして、ようやく高千穂神社にたどり着いた。振り返ればよく生きて神様を拝めたものだ。
苦労したが、天孫降臨の地と言われるだけあって高千穂は清廉な空気が流れ、すぐさま癒された。不思議な体験。
高千穂神社は約1,900年前に創建し、高千穂郷八十八社の総社で高千穂皇神、十社大明神が主祭神。夫婦円満、家内安全、子孫繁栄、縁結びなどのご利益があると言われる。
本殿をお参りしたあとは、二本の杉の幹がつながった「夫婦杉(めおとすぎ)」に拝礼。祈ると悩みが沈められるという「鎮石」はどこにあるか分からず、次の目的地の「天岩戸神社」に移動した。
天岩戸神社は天照大神の岩戸開きを伝えている神社。着くなり、空気が違った。気というものが、ありありと感じられる。別段、そういう性質を持ち合わせているわけでもないのに。
御神体の「天岩戸」は神域のため立ち入りできず、神職の方に遥拝所に案内してもらう。岩戸川を間に挟んで西側の遥拝所から、東側の対岸にある「天岩戸」を参拝。ピリピリとした何かが肌を刺激する。しつこいようが、そういう性質ではまったくない。
さらに、岩戸川上流の「天安河原」へ。こちらは天照大神が岩戸隠れした際に、八百万の神々が相談しあったといわれるところ。「仰慕窟(ぎょうぼがいわや)」と呼ばれる洞窟の中に鳥居と社が建てられ、周囲には参拝者が願いを込めて置いた石がびっしりと積み上げられている。これは、本当にすごい光景で無数の石たちに誰しもが驚くことだろう。
「天安河原」の途中にある太鼓橋もパワースポットとして有名。橋の下の川には直径1メートル超えの石がゴロゴロとしていて圧巻だ。
と、存分にパワースポットを味わって、気を養い、帰路へとついた。
道中ではまたもや眠くなり、いつ道路をはみ出してもおかしくないほどだったが、ご利益のおかげか無事に宿に着いて安堵した。
合宿の合間に、ぜひ、一足伸ばしてもらいたい名所の数々である。
Photo&Text 松澤明美