「ゼルビアTimes」郡司聡

黒田剛監督「今日のゲームが自分自身の物差しの一つになる」+増本浩平監督、髙橋大悟、工藤孝太【ルヴァンカップ・ギラヴァンツ北九州戦/試合後会見コメント+α】

■JリーグYBCルヴァンカップ 1stラウンド 第2回戦
4月17日(水)19:00キックオフ
ミクニワールドスタジアム北九州/4,221人
ギラヴァンツ北九州 1-2 FC町田ゼルビア
【得点者】北九州/54分 若谷拓海 町田/49分 バスケス・バイロン、80分 安井拓也

黒田剛監督にとっても初のルヴァンカップ。指揮官自身も経験値を今後につなげる

○黒田剛監督
–まずは試合の総括をお願いいたします。
「クラブにとっても、私にとっても、ルヴァンカップは初めてでした。長きにわたって私もこういったカップ戦は経験していたのですが、出場機会の少ない選手がメインで出ていたため、ギラギラした目つきをしていましたし、この試合に懸ける意気込みがお互いに感じられたスタートになったかなという印象を受けています。前半はセットプレーを中心にチャンスはありましたが、シュートがなかなか枠を捉えることができなかったため、シュートのクオリティーに関しては後半にしっかりと修正するように選手たちには伝えて後半に入りました。

前半を0-0で折り返しはしましたが、まずはブレないこと。焦れないこと。そしてやるべきことをしっかりと徹底すること。それによって、少しずつ相手の足も止まってくるだろうと、必ず隙はできるので、そこは狙い続けようと選手たちを送り出しました。(ミッチェル)デュークが起点となり、(バスケス)バイロンのゴールが生まれ、その後一瞬の隙を突かれたというか、失点シーンに関してはシュートブロックが一歩遅れ、コースを空けてしまったというふうに私のサイドからは映りました。

ただ1-1にはなりましたが、その展開からもう一回ギアを入れ直して、クオリティーの高い安井(拓也)を投入し、バイタルエリア付近でのボール支配とそこでのイマジネーションをしっかりと発揮しながら、常にゴールと仲間との関係性のつながりを意識して、バイタルエリアを攻略してほしいと本人を起用した結果、あのようなミドルシュートで2点目を決めてくれました。そういう意味では良い時間帯に安井を投入することができたなという印象です。

ルヴァンカップは3回戦に進出することができました。今後もリーグ戦とカップ戦ともにしっかりと一戦一戦に集中して、まずは今日の勝利を次のFC東京とのアウェイゲームに向けて、良い形でマネジメントできるように、より一層の強化を図っていきたいと思います」

 

–国立での神戸戦から北九州での試合、そしてまた週末にはFC東京とのリーグ戦が控えています。この日程でどんなことを意識されてチームマネジメントをしていくのでしょうか。
「疲労度としてはどのチームも同じだと思いますが、選手層が厚く、経験値の高い選手がサブにいるかどうか。このルヴァンカップは総力戦のような構図が含まれていると思います。われわれもJ1クラブとして、J1にいることに意義があるのではないということを選手たちに伝えていましたし、運動量や球際、クオリティーと全てで相手を上回ることにより、J1としての意義を果たすことになります。それができることで初めてJ1としての価値があるんだということを選手たちにも伝えて送り出しました。選手たちはそこを意気に感じてプレーしてくれました。

また週末のアウェイでのFC東京戦に向けて誰が先発で出場し、サブに入るのか。メンバー編成に関しては今日の試合の評価の中で精査し、次のFC東京戦で起用する選手を決めていくということも、選手たちには伝えていました。そういった意味では90分間途切れることなく、タイトに戦ってくれたと思っています」

 

–今日の試合の中で出た現象が週末のFC東京戦につながっていきそうなものはありましたか。

(残り 4576文字/全文: 6105文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ