「ゼルビアTimes」郡司聡

黒田剛監督「アウェイで勝ち点1を持ち帰れることは、ポジティブな結果」+大槻毅監督、池田樹雷人【ザスパクサツ群馬戦/試合後会見コメント+α】

■明治安田生命J2リーグ第33節
9月3日(日)19:00キックオフ
正田醤油スタジアム群馬/4,051人
ザスパクサツ群馬 0-0 FC町田ゼルビア

飲水タイムでの黒田剛監督

○黒田剛監督
–まずは試合の総括をお願いいたします。
「アウェイゲームであること、また調子の良い群馬さんが相手だったため、難しい試合の入りになりました。また群馬さんはビルドアップの際には3枚で回しながら、サイドバックが高い位置を張り出す形を取ってくる中、前線の2枚で相手の3枚を見る形になりましたが、二度追い、三度追いをすることができれば、対応できるだろうと練習はしてきました。

前半に関しては危ないシーンを作られることはなかったですし、後半は交代選手を起用する中で、強度を落とさずに果敢にチャレンジした選手たちがチャンスを作りましたが、最終的にゴールには届きませんでした。相手の攻撃に関しては、私の教え子であるGKの櫛引政敏からのロングフィードが飛んでくることのほうがむしろ怖かったような印象です。天笠(泰輝)を含めて、彼らの成長ぶりをうれしく思います。敵としてはやりにくい選手でした。

昨日は磐田さんが引き分け、今日は清水さんも引き分けたということを見ると、なかなか勝ち点を積ませてもらえない状況ではありますが、アウェイで勝ち点1を持ち帰れることはポジティブな結果ですし、また気持ちを切り替えて、来週の試合を迎えたいです」

 

–0-0の試合展開を許容している中で、開幕戦以来となるスコアレスドローという結果だったことについては、どう捉えていますか。
「攻撃は水物ですし、チャンスの数に比例してゴール数が決まるものでもないです。ここまではエリキがいた分も、エリキが点を取って逃げ切るような試合もありました。今はエリキがいないので、チームの総合力で点を取らないといけない状況です。前節の山形戦は良い形で多くの点を取ることができた中、あまりやり方は変えずに試合に臨みました。ただ相手の守備陣は櫛引(政敏)選手を中心に堅かったですし、危ない場面では体を寄せてくるような守備をしてくるチームという印象を持ちました。そういった相手をどうこじ開けていくか。そのテーマは次の1週間の練習で取り組んでいきたいと思っています」

 

–前節から福井光輝がGKに入ったことで2試合連続無失点となりました。福井選手の評価はいかがでしょうか。
「反応の良さや身体能力もありますし、光輝は何よりもキックが良いので、デュークにピンポイントで合う場面もありましたし、カウンターへの期待もあります。また後ろから声を出してコーチングをできるモチベーター的な側面もあります。ここ2試合を無失点で終えられていることは、とても評価できることかなと思います」

 

–久しぶりの先発出場だった池田樹雷人選手が最終ラインに入った効果と、彼自身のプレーについてはどう見ていますか。
「ヘディングはそんなに怖さはありませんでしたが、少し体の重さがあったかなと。背後へのボールに対して判断を誤る場面もありましたし、もう少し実戦経験を積む必要があるなと思います。隣のチャン・ミンギュがサポートをしながら、止めてくれる場面もありましたし、樹雷人本人も試合の中で課題を感じたでしょうから、次の試合では改善してくれると思っています」

 

–守備の堅いチームをどう崩すか。練習ではどんなことに取り組んできたのでしょうか。
「ゴール前に人数が多いと、セットプレーやショートカウンターで崩す形が多くなるものですが、バイタルエリア付近での崩しはかなり選手が密集しているため、難しい部分はありました。(ミッチェル)デュークや藤尾(翔太)がピッチにいる間に有効なクロスが入れば、ゴールの確率は高まるだろうと思っていましたし、鈴木準弥が良いクロスボールを入れた中で、ゴールまであと一歩に迫りましたが、セカンドボールに対する反応は群馬さんも体を張っていました。お互いに失点が少ないチーム同士の対戦だけに、0-0という結果になったのではないでしょうか」

 

–教え子である櫛引選手と天笠泰輝選手と対戦したことについて。

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