いばらきサッカーフェスティバル2020 鹿島アントラーズ戦「新スタイルへのチャレンジを続けて見えたもの」【レビュー】
今年はじめてハイプレスをかけてくるチームと対戦
第16回目を迎えたいばらきサッカーフェスティバル。過去の戦績は鹿島の13勝1分。今度こそ初勝利を目指して戦った水戸だったが、0対1で敗戦。初勝利を挙げることはできなかった。ただ、「新生水戸」のスタイルを存分に発揮し、そして収穫も課題も明確に見えた意義あるゲームになったと言える。
沖縄キャンプ中に行った3戦で2勝1分という結果を残すことができた。これまで対戦したいずれのチームもボール保持をテーマとしていたため、ハイプレスをかけてくるチームはなく、むしろ、水戸のハイプレスがはまったことにより、優位に試合を進めることができていた。
しかし、鹿島は果敢にハイプレスをかけてきた。そこで水戸が試みたのが、GKを含めたビルドアップだった。「キャンプで練習試合をしましたが、どこも前からプレスをかけてこなくて試せなかったんですよ。今日はじめてのトライでした」(細川淳矢)。ゴールキック時にはセンターバックがペナルティエリア内に入ってボールを引き出し、そこからパスをつないで攻撃を展開していく。昨季見ることのできなかった光景が繰り返された。相手はハイプレスをかけてくるため、リスクはあるものの、そこをかいくぐれば大きなチャンスが広がる。これまでのトレーニングにおいて、その意識づけのトレーニングを何度か行ってきた。ついに試せる時が来たのだった。
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