HAMABLUE PRESS

【無料部分多め】竹内清弥コーチ「今、選手たちは本当に自信を持ってプレーしている。札幌に対して、構えるのではなく立ち向かっていきたい」……10/23 練習後コメント

 

■竹内 清弥コーチ

──札幌に相手チームのコーチとして帰ることになるわけですが、今の気持ちは?

「いろいろ思い出もありますし、すごく楽しみですね。いつもホームとして札幌ドームを使ってたんで、逆に対戦相手として行くのが、どんな雰囲気に感じるのか。対戦相手にしたら本当に嫌なスタジアムだろうなと思うので、そこも感じられればいいなと思ってます」

 

──どういうところが嫌だろうと?

「まず昼間なのに日光を浴びない。相当違和感あると思います。だいたい札幌のホームゲームって昼の1時とか2時キックオフなので、秋になった今でこそどのチームも昼間にやりますけど、夏の暑いときにも2時とかにやると感覚が本当におかしくなると思います」

 

──東京ドームとかだと天井が白くて明るいですけど、札幌ドームは天井黒くて本当に独特な空間ですよね。

「そういうのもあるかもしれないですね」

 

──竹内コーチはずっと札幌ですか?

「もう長いですよ。僕が小学校のころはまだジュニアがなかったので、中学生からコンサドーレに入って、そこからずっとなので」

 

──札幌ユースから北海道教育大学岩見沢校に進んで、卒業後はサッカー部でコーチをやっていて、そこからコンサドーレのコーチになったんですよね?

「はい。最初は2015年に分析で入ったんですけど、17年からコーチという役職でやらせていただいて。まあ今もそうですけど、分析もやりながらいろいろ指導もさせてもらいながらという感じです」

 

──17年ということは四方田修平監督でJ1の1年目ですね。

「はい。ヨモさんが15年の途中から監督になって、そこから長い付き合いで、よくしてもらってます(笑)」

 

──22年に四方田監督が横浜に来るときに、「一緒に来てくれ」と?

「嬉しかったですね。僕も札幌でずっと長かったので、どこか外を見れるタイミングがあったら見てみたいなと思っていたんですけど、コーチという立場ではなかなか難しい部分もあるので。でも監督さんに呼ばれて、外を見られるタイミングもできて、いろいろ感謝してます」

 

──まだ今シーズン終わってないですけど、激動な2年間でしたね。

「そうですね。まあ上手くいかないのがJ1だと思いますし、どのチームも、上位にいても下位のチームに負けたり、下位にいても上位のチームに勝ったりだとか、それがJリーグの面白さでもあるので。ヨモさんも『歴史を作る』と言ってたように、去年このクラブに来てJ2からJ1に昇格して、またここで一ついい経験、思い出を作れたらいいなと思っています」

 

──横浜FCに来た昨季序盤の四方田監督は、札幌でミハイロ・ペトロヴィッチ監督がやっていたサッカーをアレンジしながらという感じだったと思います。キャンプで竹内コーチがトレーニングを仕切っていることも多かった印象です。

「ありました?(笑)。まあ特に最初のほうは、監督と一緒に来て、監督が伝えたいことをあらかじめ分かっているのは僕だったので、そこをいかにスムーズに伝えていけるかというのも一つの役割だと思っていました。選手といろいろ積極的にコミュニケーションを取りあいながらやっていました。トレーニングも仕切ってたかはちょっと分からないですけど(笑)」

 

──札幌のサッカーの一番の特徴はどういうところだと感じますか?

「一番は、本当に恐れないですね。失点も恐れないし、どの場所でもボールを持つことも恐れない。そこは本当に良い面でもあり、まあ失点が多いことにもつながるんですけど(笑)。まあでもミシャさんが来て、そこのマインドは本当にガラッと変わった部分でした。あれだけ攻撃的なチームに変えられるというのを見たことは、今でもすごく良い経験になっています。なかなかあれだけガラッとチームを変えることは難しいと思うので、それも含めて、やっぱり外に一回行ってみたいなと思ったきっかけでもあります」

 

──ペトロヴィッチ監督が来る前の17年は、四方田監督が今みたいに苦労して守備的にやって11位でバトンをつなぎました。

「本当にいろいろ守備をオーガナイズしながらやってたところで攻撃的なサッカーに変わって、(18年は)順位も4位まで行きました。それなりにサッカーの理解力がある選手も多かったし、攻撃的にやってやろうという気持ちもあっただろうし、とにかく怖がらずにボールを受けて、どんどん前に人数をかけて、何回でも攻撃していく。後ろの管理なんてボールを取られなければいいだろって感覚なんで(笑)。『ボールを取られるから悪いんだ』っていう感じで、それくらい振り切ってるからこそ、上手くいったらやっぱりあれだけ良いものが作り出せる。逆に一つ迷いが生じてくるとズタズタっていく部分もあるだろうし、本当に札幌は見ていても面白いですよね」

 

──今季は春にホームで札幌に1-4で負けました。あのころは調子良いのかなと思ってましたが、後半戦は1勝しかできていなくて14位まで下がってきています。

「やっぱり金子拓郎がいなくなったことはだいぶ大きいですね。札幌のサッカーって、後ろとか中盤とかで作りながら、最後はサイドに振って、そこで(個人の)質のところでいかに振り切ってゴール前に入っていくかというところが大事なので。そこで一人で行ける選手がいなくなったことが相当大きいと思います。あとは怪我人がいたりとかして、少しメンバーも変わってきたりとか。あんまり安定してずっと出てる選手もいなくて、そこも難しい要因の一つなのかなと思います」

 

──ズバリ、われわれが勝つには?

(残り 880文字/全文: 3207文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ