手繰り寄せた「あと一歩」と、さらなる伸びしろ……J1第30節・FC東京戦(H) マッチレビュー
▼2023明治安田生命J1リーグ 第30節
10月21日(土) 14:03キックオフ/ニッパツ三ツ沢球技場(11,057人)
横浜FC 1-0 FC東京(Jリーグ公式サイト)
【得点】
32′ 横浜FC/井上潮音
両チームとも公式シュート数は6本、スコアは1-0と、いわゆる固い試合だったことは間違いない。序盤からFC東京がボールを握り、横浜FCは守備ブロックをしっかり形成して迎え撃った。30分までに互いにミドルシュートを1本ずつ交換したのみで、一進一退、ジリジリと時間が過ぎていった。
この日生まれた唯一のゴールは32分。横浜FCの最終ラインのボール回しにFC東京が食いつく。右タッチライン際でアダイウトンの突撃を間一髪でかわした岩武克弥が、下がってきたカプリーニとパス交換。再びカプリーニにボールが渡ると見た井上潮音が、前方のスペースに飛び出した。「カプリーニからスルーパスが来れば、GKと1対1になれる」というのが潮音のイメージだったが、カプリーニは「落としをもらって自分がシュートを打つ」ために中央のマルセロ・ヒアンへのパスを選択。マルセロがパスセンスも備える選手で助かった。ワンタッチでスペースに流されたパスを受けた潮音は、マルセロを経由して遅れたぶんGKとの1対1に持ち込むのは諦めたが、細かい左足のタッチで中央に持ち出すと、左足を一閃。シュートはエンリケ・トレヴィザンに当たってコースが変わり、ゴール右隅に吸い込まれた。
この1点を守り切って横浜FCが勝利する。1時間遅れて湘南も勝利しただけに重要な勝点3となったが、何より内容を結果に結びつけたことがチームにとって大きい。
【選手交代】(横浜FCのみ)
69′ カプリーニ→伊藤翔、慶治朗→坂本
82′ マルセロ→三田
89′ 吉野→マテウス、潮音→近藤
▼中断期間に磨いた守備が機能
(残り 2735文字/全文: 3521文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ