【2023シーズン開幕直前!】昼田宗昭ゼネラルマネージャーが今季の編成と展望を語り尽くす! ロングインタビュー・前編
いよいよ2023シーズン開幕まで約1週間となりました。ハマプレでは開幕直前企画として、キャンプ期間中の2月1日に行われた昼田宗昭ゼネラルマネージャーのロングインタビューをお送りします。
前回11月のインタビューでは、GM就任から昨季のチーム編成、昨季の振り返り、クラブ全体の動きからJ1で戦う今季の編成の考え方をお話しいただきました。今回は、3度目のJ1挑戦となる今季の編成について、選手・コーチングスタッフそれぞれの獲得理由、さらに今季の展望まで、新体制発表では語られなかったところを伺っています。前回同様に本音でお話しいただき、ハマプレとしても非常に感謝しております。ありがとうございました。読者の皆さんも昼田GMの考えを咀嚼しながら、開幕を楽しみにお待ちください。
(聞き手/芥川和久。実施日/2023年2月1日)

【昼田宗昭GMプロフィール】65年12月8日生まれ、大阪府出身。2001〜07年までジェフユナイテッド市原・千葉の強化部長/ゼネラルマネージャーを務め、イビチャ・オシム監督とともに05年と06年のナビスコカップで同クラブ初のタイトル獲得。10〜13年は東京Vチーム統括副本部長(強化部長、育成部長)、16年のサンフレッチェ広島アドバイザーを経て、2018年に横浜F・マリノスタレントマネジメントマネージャー。19年〜21年はアシスタントスポーティングダイレクターとして、19年に同クラブへ15年ぶりのJ1リーグタイトルをもたらす。22年から横浜FCゼネラル・マネージャーに就任
▼2023年と24年をセットで考えている
――本日は取材の機会をいただき、ありがとうございます。先日、新体制発表では体調不良で欠席されたので心配していましたが、お元気そうで何よりです。
「本当はめっちゃ自分で説明したかったんですけどね(笑)。あの(スライド)資料、年末年始にどれだけ手間暇かけて作ったか。何回も手直しして、サポーターの方にもメディアの方にも分かりやすいようにと……。まあいいんですけど、本当に残念でした(笑)」
――今回は、新体制発表で福田健二テクニカルダイレクターが代理でお話しされたところからさらに突っ込んで、今季の編成について選手それぞれの獲得理由、コーチ陣の人選、今季の展望などについてお伺いできればと思います。
「では先に、方針から説明しましょうか。今季はクラブとして、『未来を変えよう』と。今回が『最後の昇格』で、『最初のタイトルを取る』と。まずはこの思考からですね。去年やっていたのは、まず昇格することと、残留するためにどうするか。去年までのシミュレーションだと今年は勝点34しか取れないから、100%降格する。残留するには勝点42が必要。その8ポイントをどうやって埋めるか。1月6日まではその思考でやってきましたけど、キャンプインしてからはそれではダメ」
――今年は今年の思考がある、と?
「その年の夏には次の年のことを考えて、1月になったら来年のことを考えている。それが僕のスタンダード。だから僕はもう2024年のことを考えているので。今年は1チームしか落ちないけど、来年は3チームが落ちる。そのときに残留して当たり前でしょ、というためにすべてやっている。24年に3クラブ落ちるのをどう回避するか。今年は勝点42ポイントで、24年は47ポイントを取りたい。最終的に頭の中は、2026年にどうやって優勝するかしかないから。悪い癖。病気やね(笑)。優勝するためにはどうしたらいいか。26年に優勝するためのロードマップだけど、25年に慌ててやって優勝できるわけないから。23年と24年をセットで考えて、残留のためにひとまず打つべき手は全部打ったというところです」
――そのロードマップで動いていくわけですね。
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