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「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

佐藤優平が運動量でアピール【ここだけ練習試合レポ 3/3 S.C.相模原戦】(蒼井真理)

 


ターゲット不在。前線に起点を作れず

湘南との開幕戦に4-2で勝利した翌日、BチームがマリノスタウンでJFL開幕を1週間後に控えたS.C.相模原と練習試合を行った。

1本目はGKが飯倉大樹、4バックが右から天野貴史、田代真一、ファビオ、比嘉祐介。ボランチがアンドリューと小椋祥平、右サイドハーフに喜田拓也、左にジョン・ドンホ、トップ下に佐藤優平。1トップには前日の湘南戦で59分までプレーした端戸仁が入った。

開幕戦途中出場の齋藤学はゲーム前のアップのみ参加し、試合中はフィジカルトレーニングで調整。藤田祥史はアップ、レギュラー組のリカバリー共に姿を見せなかった。ベンチの指揮は今季も小林慎二ヘッドコーチが執り、樋口監督は坂路の上からゲームを見守った。

結果は3-2(1本目1-0、2本目2-2)。

1本目はボール支配率では上回るも、攻撃に厚みを出せなかった。小椋とアンドリューの両ボランチが積極性を欠き、良い形で前線にパスを供給できない。

端戸は22分に、左サイドからの攻撃で生まれたエリア内の混戦でルーズボールを拾い、眼前のGKを鋭い切り替えしでかわし右足でゴールに流し込んだが、1トップとしてクサビのパスを引き出し前線の起点となる働きはできず。もともと狭いスペースでのパス交換や、瞬間的な技巧で攻撃に変化を出すタイプで、周囲との距離感を保てない中では攻撃をリードできなかった。

最近の練習試合では2列目で存在感を発揮し開幕戦にベンチ入りしたジョン・ドンホも、前線の間あいだのスペースに入り込んでいくプレーに良さがあり、エリア近辺で起点が作れない流れの中に埋没した。喜田も自ら局面を作り出す選手ではなく、こぼれ球を拾ったりパスコースを増やしたりとサポート役が得意なタイプ。

両ボランチが中盤を作れない中で、トップ下の優平が運動量豊富にポジションを落とし、ボールを受けてパスを散らした。しかし優平が下がると端戸がますます孤立し、下がらないとゲームが作れない。シュート3本と低調な内容で、個々のアピールも少ないまま1本目は1-0で終了。

 

勝ち越しには成功するも、課題の残る内容

2本目は喜田に代わり奈良輪雄太が右SBに入り、天野が1列前にスライド。GKは六反勇治。27分に小椋が下がり、喜田が再出場してボランチに入った。

11分、マリノスのCKから相模原のカウンター。呆気なくGKと1対1の状況を作られ失点。20分に天野の右CKから最後は田代が押し込み、1-1とする。30分に再びカウンターから数的不利となり、失点。前日のトップチーム同様、カウンターへの対応とSBが攻撃参加した後のリスク管理に大きな課題を残した。

37分、天野の右CKをニアサイドの端戸がヘッドで合わせ、2-2。2本目は右サイドに入った天野が中央にカットインして、空いたスペースに奈良輪がオーバーラップする事で1本目より攻撃の形が作れた。7本のシュートを放ち、トータルスコアも何とか勝ち越したが、チームの底上げ・レギュラー奪取へのアピールとしては物足りない内容だった。

 

 

 

【Players Pick Up】

前所属クラブとの対戦となったファビオは、普通の日本人選手では届きそうにないボールも絡め取るリーチを生かしたインターセプトと、空中戦で存在感を発揮。横浜FCでもプレーした187cmの巨漢FW、御給匠とも互角以上に渡り合った。試合後は相模原の選手、スタンドのサポーターと旧交を

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