この30人が出揃うのは、明日が最後になる。 ファンやサポーターとともに笑顔で終わろう [J38節 名古屋戦プレビュー]
299日間で61試合目
長い、長い、2024年の航海が、明日ついに終わる。公式戦は数えること61試合目。本当にたくさんの紆余曲折と喜怒哀楽を感じるシーズンだった。
最初の一歩は2月14日のACLEラウンド16を東南アジアのタイで戦った。だいぶ昔の記憶である。その日から299日間で61試合。平均すると中4日よりも厳しい日程だった計算になる。
残念ながらタイトルに手が届かなかった。前回大会のACLはファイナル第2戦で夢潰え、ルヴァンカップと天皇杯はセミファイナルで力尽きた。連戦のしわ寄せを食ったのがリーグ戦で、一度たりとも優勝争いにも絡めなかった。
でも失意だけの1年ではない。勝てない時期もあったが、負けない時期もあった。最終盤に入っても公式戦6連勝とあきらめない姿勢を示し、秋からスタートしたACLEでは8試合中6試合を消化した時点で首位に立っている。多くの感動を与えてくれた事実は色褪せない。
セントラルコースト戦で2ゴールを挙げた井上健太やボランチの山根陸といった芽も着実に伸びてきた。彼らは次のシーズンにつながる希望で、これからも成長し続ける余地を残す。一過性で終わらせないために、最終戦だとしても継続的な好パフォーマンスを求めたい。
主将の喜田拓也は厳しい表情で言う。
「マリノスを生きがいにする人がたくさんいる中で、それを感じてしっかりと表現する立場になることを忘れてはいけない。最終戦になるので、苦しいながらも進んできた自分たちの姿を思う存分見せたい」
どれだけ苦しい時間が長くても、マリノスであることは揺るがない。とにかくトリコロールのプライドを見て、感じたい試合だ。
この30人で過ごす最後の時間
シーズン途中の加入と放出があった末、現在は30人体制でチームを運営している(特別指定選手を除く)。
この30人が出揃うのは、明日が最後だ。
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