[金井貢史の完全移籍加入] マリノス退団後も足跡を見続けていたクラブ幹部、「もしオファーが来たら即決で帰る」と古巣復帰を熱望していた金井 (藤井雅彦)
29日、横浜F・マリノスはDF金井貢史(25)がジェフユナイテッド市原・千葉から完全移籍で加入することを発表した。ジュニアユースからマリノスの育成組織に所属していた金井は2008年に水沼宏太(現・サガン鳥栖)とともにトップチームに昇格し、2012年までの5シーズンでリーグ戦計59試合1得点。2013年と2014年は鳥栖でプレーし、2015年はJ2の千葉に籍を移してプレーしていた。
左右のSBに加えて過去にはCBやボランチもこなした守備のマルチロールが、4年ぶりにトリコロールのユニフォームに袖を通す。その背景にあったのはマリノスのサイドバック事情である。右の小林祐三と左の下平匠はいずれも不動と呼べる存在だが、層は非常に手薄な状態だ。天野貴史と比嘉祐介は契約非更新となり、左右を務められる貴重なバックアッパーの奈良輪雄太は湘南ベルマーレへの完全移籍を決意した。そのためSBが本職と呼べる選手は両サイドのレギュラー二人だけになってしまった。
2015シーズンはスポット的に三門雄大が右SBに入る試合もあったが、あくまで一時的な措置に過ぎない。左に至っては下平がフルタイム出場しており、特殊なポジションであることも重なって二番手の座が空席のままだった。奈良輪の移籍にともない、マリノスが探したのは『左右両サイドをこなせるSB』であった。そしてマリノス退団後も足跡を見続けていたクラブ幹部の目に留まったのが、25歳になった金井である。
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