今度こそアジアを勝ち獲るための一歩目。 光州FCとの一戦はいきなり総力戦の様相を呈している [ACL光州戦プレビュー]
全治6週間見込みの宮市亮は不幸中の幸い
さぁ、リベンジを期すACLの舞台である。
今回から大会方式が大きく変わり、ACLEliteとACL2に分かれた。マリノスが参加するACLEliteはグループステージからリーグステージに名称が変わり、試合数は6試合から8試合に増える。今年12月までで考えると同じ6試合なのだが、残りの2試合はJリーグのシーズンをまたいだ来年2月に組まれているから、少しややこしく感じる。
12チーム中8チームが決勝トーナメントに進出できる。過半数が勝ち上がれることを考えると、4チームがふるいにかけられるようなイメージか。突破のための近道はホームの4試合をしっかりと勝利すること。皮算用だけで言えば、アウェイは勝ち点1でも十分である。
その初戦を明日、韓国Kリーグから出場する光州FCのホームで戦う。マリノスとしては初戦がアウェイゲームなので、ここはとにかく負けたくない。できれば勝ちたいが、まずは負けたくない。仮に苦しい展開や内容になってしまっても、引き分けスタートならば悲観すべき結果ではない。
ジョン・ハッチンソン監督は「自分たちは4つの大会でタイトルを獲れるチャンスを持っている。それは国内のリーグ戦、国内のカップ戦が2つ、そして海外でアジアチャンピオンを決めるACL」と鼻息を荒くしている。国内の戦いと並行してアジアの舞台でどれだけマリノスのサッカーを見せられるか。
大事な初戦に宮市亮がいないのは残念だ。あらためて述べるまでもなく、先日のリーグ戦で負傷交代した。それでも検査結果は右ふくらはぎ肉離れでの全治6週見込みで、シーズン中の復帰も十分に可能。懸案事項の膝やアキレス腱に異常がなかったのは、不幸中の幸いである。
宮市の負傷にかかわらず、ここからの連戦が総力戦になるのは避けられない。全員の力を合わせて、今度こそアジアを勝ち獲りたい。
初戦のゴールマウスを守るのは……
宮市だけではない。前回のACLファイナル第2戦で退場処分となったポープ・ウィリアムはこの一戦が出場停止に。ルヴァンカップ札幌戦で負傷交代した飯倉大樹も遠征に帯同していない。
ハッチンソン監督と松永GKコーチのGKチョイスに注目が集まる。指揮官は自信を持って語った。
「今回は2人の選手を連れてくることができなかった。でも自分たちには最高のGKが2人いる。彼らは若いが、寺門にしても白坂にしても素晴らしいGK。彼らの日々の努力や練習を見ていても十分にできるくらい状態にある。彼らのコーチである松永GKコーチと話し合いながら決めていければと思うし、今の自分が言えることはどちらが出ても彼らを信じている。どちらが出てもいい状態なので明日を楽しみにしてもらえればと思う。どちらにしても信じている選手なので大丈夫だ」
万が一のアクシデントに備えてアカデミー選手を帯同させたとしても、ピッチに立つのは寺門と白坂の二者択一だろう。
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