広島戦途中出場でアシスト記録の宮市亮は先発濃厚。 前線の選手は総じて状態が良く、北の大地で連勝を目指す。[J19節 札幌戦プレビュー]
中3日でも先発に大きく手を加えるとは思えない
サンフレッチェ広島戦が本当の意味でリスタートになったのか。その成否を占うのが明日の北海道コンサドーレ札幌戦であろう。
勝利したのちに「この勝利はターニングポイントになる」と頷いたのは途中出場でアンデルソン・ロペスの同点弾をアシストした宮市亮だ。ミス絡みで失点して苦しんだが、厳しい展開を逆転しての勝ち点3は大きな勢いを得られるはず。そのまま上昇気流に乗って北の大地へ向かいたい。
その宮市は先発濃厚と見ていい。最近は井上健太とプレータイムを分け合いながら起用が定番化し、今節は背番号23の出番だろう。FC町田ゼルビア戦で今季初得点、広島戦で前述したアシストを記録と、ようやく数字がついてきた。もともと多くの決定機に絡んでいたのは事実で、ある意味でケチャップが溜まっている状態かもしれない。
今度はゲームチェンジャーに回る井上にも期待が懸かるが、左肘骨折の完治を優先させていたエウベルもそろそろ復帰する頃か。万全の状態ならばリーグ屈指のウインガーであることに疑いの余地はない。拮抗している展開で背番号7が途中出場するとしたら、相手にとっては大きな脅威だろう。
広島戦から中3日とはいえ、先発に大きく手を加えるとは思えない。それだけ前線の選手は良い状態を維持し、コンビネーションにも進捗が見られる。このタイミングで天野純とヤン・マテウスのコンビを解体するのは悪手でしかないし、ロペスは連戦でも使い減りしないタフさも魅力の選手。
そして得点には関わらなくても渡辺皓太の献身性と潤滑油となる働きも外せない。ボールロストした瞬間、プレスの急先鋒としてボールホルダーにチャレンジするなど汗をかくことを厭わない。天野の攻撃性能を引き出す意味でも、背番号6は中盤に欠かせない。
悲喜こもごもの季節が近づく
選手を入れ替えざるをえないのは最終ラインだ。
広島戦で途中交代した永戸勝也は筋肉系の故障と見て間違いない。昨季の負傷箇所とは異なるものの、しっかりと完治させなければいけない。連戦は夏以降も続くのだから、焦らずコンディションを整えてほしい。
ハリー・キューウェル監督は空席となった左サイドバックに誰を起用するか。
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