山根陸は冷静に客観視し、現状や課題と向き合える。 無限の可能性を秘めた選手だからこそ、しっかりと育てたい
18歳のアカデミー出身ルーキーは努めて冷静にプロデビューの一戦を振り返った。
真っ先に口をついたのは「自分の出来としては満足できるものではなかった」という言葉。プロとしての第一歩を踏み出した喜びはあるが、肝心要のパフォーマンスにはまったく納得していない様子だった。
序盤から自陣中央のエリアでボールを受け続けた。ディフェンスラインやGKからパスを引き出すためのポジションを取る。言葉にするのは簡単だが、それは相手プレッシャーの矢面に立つという意味でもある。実際にマリノススタイルを熟知する扇原貴宏や日本人屈指のボール奪取能力を持つ山口蛍に圧力をかけられた。
だが一切怯まない。堂々と、逃げずに、勇気を持ってプレッシャーをはねのけていく。ターンで前を向ける場面では攻撃を前進させ、それが難しい場合はダイレクトボールをさばいて次の展開を作り出す。少なからず緊張もあっただろうが、それを感じさせない的確な状況判断が光った。
その一方で、課題もしっかり見えた。
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