「10年前優勝を決めた試合でボールボーイをやっていた時、プロになると思っていなかった」(学)「セカンドボールがすべて」(兵藤)+中町・兵藤他 [優勝までのカウントダウン(6)]
【練習後のコメント】
樋口 靖洋 監督
「昨日までは練習量をコントロールしていた選手も今日はしっかりプレーできた。あとはリバウンドがないかどうか。途中で痛みを確認しながらやっていたけど痛みが出ている様子ではなかった。長い時間休んでいたわけではないので問題ないと思う。
新潟の基本的なサッカーのスタイルは序盤と変わっていないけど攻守のバランスがいい。ボールを奪うところの集中力や戦い方については同じ趣向なのかなと思う。ポイントは相手のプレスにハマらないこと、あとは中盤での攻防で主導権を握りたい。肉弾戦になるかもしれないのでセカンドボールをどれだけマイボールにできるか。
今日のミーティングでは新潟の分析を伝えただけ。こちらが気持ちを盛り上げなくても自然と高まっていくもの。むしろ、それをコントロールするほうが大事かもしれない。明日はキックオフまでの時間を計算して、いい準備をするだけ。明日は非公開ではなく普通にやる(笑)」
MF 7 兵藤 慎剛
「まだあまり心境の変化はない。でも明日や試合当日になったら違いを感じることがあると思う。勝たないといけないというプレッシャーと、お客さんがたくさん来てくれるスタジアムでサッカーができる喜びは半々。こういった局面は何度経験しても緊張する。それを表に出すか出さないか。シュンさん(中村)や(中澤)佑二さんもそうだと勝手に思っている(笑)。ベテランは自分たちのやるべきことをしっかりやっているし、負けたあとの切り替えもうまい。そういうメンバーと勝って優勝を決めたいけど、いまの新潟はとても調子がいいし、やるべきことに自信を持っている。そこに川又という今年ブレイクした選手がいる。簡単にはいかない。ウチは前半戦からいいサッカーをしていたと思うけど、いまはまず勝たないといけない。堅いゲームになるのはしょうがない。そういうゲームはセカンドボールがすべて」
MF 8 中町 公祐
「相手の中盤の外国籍選手はいい選手らしい。新潟はウチと似たようなスタイルだけど、ボールを持たせればそれも少し変わってくると思う。守備のときは無理にこちらからアタックするよりも、ドンと構えて相手のサッカーを変えさせることも必要。逆に攻撃では相手を崩すためのボール回しは今年いろいろやってきて、そこに対して手応えもある。ほかのカードの結果よりも、まずは自分たちが勝つこと。負けて優勝しても微妙な雰囲気になるので、勝って決めたい」
FW 11 齋藤 学
「今日の紅白戦にも参加できたし、試合でも大丈夫だと思う。痛みはあるけど、できないほどのけがではない。先発か控えかわからないけど、最高の舞台なのでいい準備をしたい。優勝したあとのことは優勝してから考えたい。10年前、マリノスが優勝を決めた試合でボールボーイをやっていたときは、自分がプロになるとも思っていなかったし、まさか優勝するチャンスがあとも思っていなかった。そのチャンスを生かしたい」