You’ll Never Walk Alone Magazine「ユルマガ」

U-20アジア杯1次リーグ初戦で熊田直紀が2得点 特筆すべき森重も語っていた「DFが嫌がることを知っている」動き出し【無料公開】

 U-20日本代表が3日、U-20アジア杯1次リーグでU-20中国代表と対戦し、2-1で逆転勝利を収めた。この一戦で、FC東京のMF松木玖生が先発フル出場し、熊田直紀は途中出場から2得点を挙げて白星発進に貢献した。

 

 電光石火の2得点だった。熊田は0-1で迎えた後半11分からピッチに入ると、最前線でターゲットとして機能。同21分に、左サイドから佐野航大(ファジアーノ岡山)が上げたクロスを頭で合わせ、反撃ののろしを上げた。さらに、その4分後には再び佐野が上げたクロスに熊田が反応。ジャンピングボレーで合わせることはできなかったが、こぼれ球を素早く拾ってゴールに押し込んだ。

 

 試合後、この日のヒーローは「自分の強みはクロスからのヘディングや、得点。固めてくる相手に最後はクロスで自分が中でと思っていた」と胸を張った。

 

 アクロバティックな得点が持ち味のストライカーだが、特筆すべきはこの日の2点目のシーンでみせた動き出しの鋭さだ。熊田は佐野がサイドから中に持ち出した瞬間を見逃さず、一瞬で相手DFのマークを交わしていたのだ。

 

 その異能ぶりは、チームメートの森重真人も「動き出しのタイミングもいいし、DFとしてマークについていて嫌なことができる選手だなと感じる。興梠慎三君や上田綺世、(佐藤)寿人さんのようなオレたちDFが嫌がることを知っている」と評していた。

 

 いきなり初戦で2得点を挙げた熊田と、主将としてチームを引っ張った松木の今大会を通じたさらなる成長に期待が高まる。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ