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【VS柏レイソル】昨季チーム得点王アダイウトンが今季初得点 「年末にみんなで喜べればいい」【無料公開】

 FC東京は226日に三協F柏で柏レイソルと対戦し、11で引き分けた。FWアダイウトンが今季初得点を挙げ、敵地から勝ち点1を持ち帰った。昨季チーム最多12得点の重戦車ストライカーが今季も得点量産を誓った。

 

 三協F柏では2年連続2得点中で、相性の良さは今季も健在だった。0-1で迎えた前半36分、敵陣右サイドからのスローインを中村帆高が素早くリスタート。ペナルティーエリア内に侵入した塚川孝輝に投げ入れ、その折り返しをアダイウトンが逆サイドで合わせた。3季連続となる敵地戦のゴールには「非常に運がいいよね。この先も(記録が)続いていって、またゴールが決められたらいいよ」と言葉にした。

 

 

 その後、後半は一方的な展開となったが、多くの決定機を決めきることはできなかった。それでも、試合終盤には退場者を出しながらも勝ち気は失わず、同点で試合を終えた。試合後、アダイウトンは「初ゴールは非常にうれしく思う。結果は自分たちが望んでいたモノではなかったけど、冷静に考えればアウェーで勝ち点を取ったことは悪くはないよ」と言う。

 

 今季はプレシーズンから好調を維持。昨季は切り札的な役割を与えられていたが、俵積田晃太の台頭によって今季は開幕から2試合連続で先発出場してきた。プレー時間も長くなり、昨季以上の得点に期待も懸かる。「監督はいつも個人が最大限の力を出そうと言っているけど、自分はゴールを決めて貢献していければいいと思っているよ。ゴールを決められても他のプレーでも貢献していきたいと思っているよ。年末にはみんなで喜び合いたいね」。心優しきストライカーは、今年もやってくれそうだ。

 

 

 

text by Kohei Baba

photo by Kenichi Arai

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