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森重真人の言葉はどう響くのか、一体になれないクラブをつなぎ合わせようとする願い。「リーグ優勝し、アジアの頂点をめざすというところは、(全員にとって)変わりない目標だと思う」【2023 J1第33節 FC東京vs.札幌】

 

Photo by AYANO MIURA(撮影:三浦彩乃)


 今シーズン最後のホームゲーム、J1第33節北海道コンサドーレ札幌戦は1-3のスコアでFC東京の敗戦に終わった。前半は準備してきたものを表現して1点を先行。しかし後半、パワーダウンした東京は札幌にあらゆる点で上回られ、斜めにゴールキーパーとディフェンスラインの間に入れてくるパスを徹底されて2失点。最後は後半アディショナルタイム、前がかりになった東京の背後を見逃さなかった順天堂大学卒の大森真吾に超ロングシュートを決められ、とどめを刺された。
 

Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)


◆バラバラな感じがする
 
 後半17分、札幌の狙いを察した森重真人が足を出して相手のクロスをカットする場面もあり、2失点目以降はしばらくの間、傷口は広がらなかった。だが東京には逆転はおろか、同点に追いつく力も残ってはいなかった。
 
 不甲斐ない敗戦に称賛はない。現行のエンブレムで臨む最後のホームゲーム。エンブレムに対する意見は様々でも、この試合だけは勝ちたいという想いを揃えることは出来たはず。しかし前半にあったホーム最終戦の特別な雰囲気は、試合終了後には一体感を得られない、残念なものに変わっていた。セレモニーの挨拶でマイクの前に立った森重は、ブーイングを聞きながら反省の弁を述べた。
 

Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)


「まずは今年1年、スポンサー様はじめファンサポーターの皆様、ご支援ご声援ありがとうございました。今シーズンこのようなシーズンで正直とても情けなく、そして悔しく思っています。FC東京はここ数年、親会社が変わったり、エンブレム変更があったりと、
変化の年を迎えてきています。FC東京がどこをめざしているのか。それはもちろんリーグ優勝であり、その先にあるアジア制覇だと、ぼくは思っています。この目標を、FC東京に関わるすべてての人たちが同じ方向を向き、責任を持って戦っていくことが、そして仕事をしていくことが、いま我々に必要なんじゃないかと思っています。数年前に、ここで、このピッチで同じことを言いましたが、本当にプロフェッショナルが仕事をそれぞれが出来ているのか。ぼく自身も自分にまた問いかけながら、自問自答しながら、その答えを自分の行動、あるいはこれからの結果で示していきたいなと思っています。あらためて、今シーズン1年応援ありがとうございました。まだ最終戦が残っています。最後まで共に戦ってください。ありがとうございました」
 
 こののちミックスゾーンで森重を掴まえると、試合の内容からセレモニーの挨拶に込めた気持ちまでを、はっきりとした言葉で振り返った。
 

Photo by AYANO MIURA(撮影:三浦彩乃)

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