【有料記事】大宮攻略の要点◆東慶悟、森重真人の談話から(2016/11/02)
非公開練習を終えた11月2日の東慶悟は髪の毛が黒くなっていた。
「黒く染めました。寒くなってきたので、あかるいと自分のイメージに合わないかな、と。そんなに意味はないですけど(笑)」
残念ながら撮影に失敗した。読者のみなさまには、あすご自身の眼で確かめていただければと思う。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
先のエントリーで述べたようにすべての試合で得点を記録している篠田東京だが、1得点の試合のみを取り出すと、結果は4勝4敗2分けとなる。そして2得点以上をマークした試合で勝てなかったのはJ1セカンドステージ第13節、撃ち合いとなった3-3のvs.ガンバ大阪戦だけだ。つまり、強いチームになろうと思うのなら、2点、3点と、複数のゴールを獲れる攻撃力を持たなくてはいけない。中島翔哉に「一試合に2得点をめざすのか」と訊くと「もっと獲らなくてはいけない」と答えられた、その言葉は貪欲なのではなく、真を衝いているにすぎない。
いいサッカーができるようになってきているが、発展の途上にあるという感覚は、チーム内で共有されているものなのかもしれない。攻撃について「もっとよくなっていく」と言えば、守備について「(次の課題は)いまやっている段階」と言うのは東だ。
「攻撃は個人の発想や技術、最終的にはクオリティにかかってくる。(発想のある)そういう選手は多いと思うので、ブロックをつくる堅い守備のチーム相手でも、コンビネーションやお互いを活かすプレーができれば、もっともっとよくなっていくと思う」
大宮のようなチームが相手であっても、間隙を縫うようなアイデアと身のこなしがあればゴール前に到達できる。練習中のミニゲームを観ると、ネイサン バーンズがするするとペナルティボックス内で相手の選手を抜き、得点した場面があった。長いパスをモノにできるフォワードが出現すれば用兵の組み合わせがさらに拡がるはずだが、一度にいくつもの戦うすべを修得することは容易ではないと考えれば、ドリブルとワンツーを駆使して結果を残す選手が多い現状では、まずこれを確固たる攻撃手段に育てていくという選択はまちがいではない。
不振に陥っていたときの東京は、攻撃の選手がゴール前に到達したときに、体力が残っておらず、フィニッシュの精度にマイナスの影響を及ぼした。だが、いまはフィニッシュに力がある。この理由を東はショートカウンター主体のチーム戦術に求めた。
「うしろからラインを上げて高い位置でボールを獲れている。そこからまた攻撃につなげていることが以前とのちがいだと思います。今シーズンの前半戦はどうしてもラインが下がってしまい、
(残り 1938文字/全文: 3017文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ