【サッカー人気4位】J2第9節北海道コンサドーレ札幌戦 森直樹監督「非常に心理…

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【有料記事】3バックの試運転はまずまず。効果的なオプションとなるか~練習試合vs.栃木SC/コメント◆高橋秀人、橋本拳人~高橋「監督がミスをおそれない雰囲気にさせてくれたのはありがたかった」(2016/06/05)

橋本拳人の芸術的なボレーで同点に追いつく

橋本拳人の芸術的なボレーで同点に追いつく

最終ラインからチームを掌握した高橋秀人と吉本一謙

最終ラインからチームを掌握した高橋秀人と吉本一謙

スタート時の4バックでは左ウイングに入ったムリキ

スタート時の4バックでは左ウイングに入ったムリキ

◯3バックをテスト

6月5日、FC東京は小平グランドに栃木SCを迎え、45分×3本の練習試合をおこなった。1本めと2本めの前半までと、2本めの後半から3本めまでの2セットぶんにメンバーを分け、それぞれ、はじめは4-3-3(4-1-4-1)でプレー、最後は3バック(3-1-4-2と思われる)を試した。
試合は2本めの10分、インターセプトからカウンターを喰らい、左サイドからのクロスに、滑り込んでのシュートで合わされて栃木に先制を許してしまう。しかし東京は同18分、右サイドから水沼宏太が絶妙なクロスを送ると、ファーサイドで橋本拳人が芸術的なジャンピングボレーでこれをゴールネットに突き刺し、同点に追いついた。同23分に2セットめのメンバーに交替するとその後は両チームとも得点がなく、1-1の引き分けに終わった。
ほとんどの選手が60分間から70分間試合をこなしてコンディションを整え、また追加システムである3バックに取り組み、試合を通じてはじめてわかる問題を表出させたことが収穫だった。

◯メンバーに新味

基本フォーメーションはゴールキーパーを含めた数字で表現すると1-4-1-4-1。4人の最終ラインと4人の中盤ラインを「1」が挟む恰好だが、この「1」にあたる3人への信頼は揺るがないようで、秋元陽太、高橋秀人、前田遼一のセンターラインは直近の数試合同様に固定されている。言い換えると「4」の部分が交換可能で、ここの部分に新味があった。森重真人と丸山祐市が不在のディフェンスは右から橋本拳人、吉本一謙、徳永悠平、駒野友一。駒野は1本めの22分頃に傷んで小川諒也と交替したが、それまでは、J3でコンディションを上げてきたことがうかがえる動きをしていた。センターバックが左に対人タイプ、右に跳ね返しタイプという配置は、往年の「小峯+サンドロ」「茂庭+ジャーン」に似てバランスがよかった。
両ウイングとインサイドハーフで構成される中盤ラインは右から水沼宏太、ハ デソン、田邉草民、ムリキ。ボールを握るタイプのハ デソン、田邉、ムリキがならぶと、主体的に攻める時間が多くなり、ここのところの戦い方であった激しい上下動とは印象が異なるが、大きな問題はなく、働き蜂タイプでなくとも組織を維持できそうな感じがする。この辺りは城福浩監督の、状況に応じてメリハリをつけた戦いをしたいという狙いを反映した結果かもしれない。

2本めに入るとメンバーはそのままにシステムを3-1-4-2に変更。3バックは中央に高橋が入って徳永と吉本が挟むかたち。おもしろいのは、右ウイングバックを水沼、右インサイドハーフを橋本が務めたこと。一見、4バックのままで橋本と水沼が入れ替わったのかと勘違いするような配置だった。左のウイングバックは小川。インサイドハーフは田邉と橋本で、アンカーがハ デソン。前田とムリキが2トップとなっていた。
2セットめのメンバーも4バックから3バックに移行していたが、こちらは4バックでアンカーの梶山陽平がそのまま3バックでもアンカーとなり、4バックのときにインサイドハーフだった米本拓司が3バックの中央を務めるなど、1セットめのメンバーと配置の法則性は必ずしも同じではなく、選手の特長や役割、機能に応じた用兵、運用が印象的だった。

◯高橋秀人の談話

――公の場で3バックを試すことになりましたが、

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