「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

両者にある「徹底」の差。自分たちがやりたいことよりも、やるべきことにフォーカスを。【J2第14節 藤枝MYFC戦 レビュー】(24.5.7)

2024明治安田生命J2リーグ第14節

2024年5月6日14時キックオフ カンセキスタジアムとちぎ

入場者数 5,166

栃木SC 0-1 藤枝MYFC

(前半0-0、後半0-1)

得点者:76分 西矢健人(藤枝)

気温 23.7℃
湿度 47%
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 1 川田 修平
DF 33 ラファエル
DF 2 平松 航
DF 17 藤谷 匠
MF 24 神戸 康輔
MF 38 小堀 空
MF 42 南野 遥海
MF 15 奥田 晃也
MF 10 森 俊貴
FW 9 イスマイラ
FW 29 矢野 貴章
控えメンバー
GK 27 丹野 研太
DF 5 大谷 尚輝
MF 22 青島 太一
MF 41 朴 勇志
FW 18 川名 連介
FW 19 大島 康樹
FW 32 宮崎 鴻

66分 矢野→宮崎
66分 南野→青島
82分 小堀→川名
82分 イスマイラ→大島

 

▼ボールを保持した前半

どっちに転ぶかわからないゲームだったが、紙一重の勝負を藤枝に持っていかれた。

またも失点しているので”引き続き”という表現が相応しいかは微妙だが、前節清水戦(●1-4)に続いて守備はおおむね堅調だった。

藤枝が2-4-4化するボール保持時の一つの狙いは、栃木のCBを釣り出した背後、栃木のWBCBの割れた間を突くことだった。後方から3バックの両脇のCBたちがオーバーラップをかけるなど、ボックス内に人数を掛けようとしていた。

序盤にやられそうなシーンはあったが、その後の栃木の守備は堅調そのものだった。前節に続いてダブルボランチにした効果が出ており、バイタルエリアに要らぬスペースを空けず安定的な守りを構築できていた。

 

12分、攻撃時に不用意なインターセプトを食らい、ショートカウンターからアンデルソンに際どいフィニッシュを打たれたがわずか左。

直後、今度は栃木が中盤でインターセプトした流れから奥田がラストパス、これにイスマイラがボレーで合わせたがこちらもわずかに左に外れた。

 

前半のボールポゼッション率は栃木の51%に対し、藤枝が49%。

藤枝がボール保持で圧倒すると見られたが、予想外の数値だった。

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