「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

大卒同期組にある”因縁”⁈ 土屋雅史さんと語る”2024栃木SCのニューカマー”【対談】(24.4.16)

土屋雅史さん(元J SPORTS プロデューサー、サッカーライター)と栃木SCと語り尽くす恒例企画。今回はいつもの動画配信ではなく、テキスト形式でお送りします。実は、今季の開幕前の2月上旬に収録済みでしたが、なかなか構成できずに掲載が今になってしまいました。ただ、さすがはツチペディアこと土屋雅史さん、2024栃木SCのニューカマーたちの知られざる横顔をこれでもかと紹介してくれましたので、ぜひお楽しみくださいませ。(収録は2月上旬) 

 

 

▼青島と井出の”因縁”

鈴木 今年の栃木SCの新加入メンバーを中心にまた土屋さんと語っていきたいなと思います。いつもは動画ですが、今回はテキスト対談ということで、よろしくお願いします!

土屋 よろしくお願いします! 育成年代のときに特に見ていたのは青島太一と井出真太郎ですね。二人とも高校時代に見ていました。井出は横浜F・マリノスユース、青島は清水エスパルスユース。この二人、中学時代の全国大会で2度対戦しているんです。

鈴木 そうなんですね。井出は横浜F・マリノスジュニアユースですね。

土屋 そうです。今、アルビレックス新潟にいる松田詠太郎、今年徳島にいるブラウンノア賢信といったいい選手がいたんです。

鈴木 井出はブラウンノア賢信とは今でも連絡を取っていると言っていましたね。あと、川名連介はマリノスジュニアユース時代の同級生なんです。

土屋 ああ、なるほど。それで二人とも栃木でプロになったのかあ。面白いですね。川名は産業能率大出身ですよね。青島はエスパルスのジュニアユースが全国三冠を獲得したときの主力なんです。春のプレミアカップ、夏のクラブユース選手権、冬の高円宮杯。その全部を取った代の主力です。去年はザスパ群馬所属、今年はエスパルスに戻った川本梨誉が同期です。

鈴木 なるほど。

土屋 中学時代の話でいえば、夏の大会で青島がいるエスパルスジュニアユースが、井出のいるマリノスジュニアユース追浜に勝っています。マリノスはその悔しさをもって冬のリベンジを誓うわけですが、両チームはまた準決勝で対戦し、その試合で井出が2ゴール・1アシストの活躍。ただ、試合は3対3、PK戦の末にエスパルスが勝って三冠を獲りました。青島と井出は中学時代から全国で2回も対戦しているので、その話を2人に改めて聞いても面白いかもしれないですね。

鈴木 2人のポジションは被りますね。

土屋 青島は両サイドハーフやトップ下ができます。2人ともそれぞれユース時代も主力でしたが、青島は高2のときにエスパルスでクラブユース選手権で日本一になっています。そのときの高3が今もエスパルスにいる梅田透吾、堅物拓歩というCB、今年ザスパに移籍した齊藤聖七。プロを3人輩出した代と一緒に、中学時代、高校時代と日本一を取っているんです。

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