「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

自由を与えられたときに最強になる天才肌アタッカー奥田晃也。「全然いけるんじゃないかなと思っています」【New Face⑦】(24.2.19)

 

おっ、と思わず声が漏れてしまう。うまい。前線ならば色々できるし、色々とプレーしてきたが、一番能力を発揮できるのは“自由を与えられたとき”だという。そして今、奥田は栃木で自由を与えられている。

 

▼適性は自由を与えられるあのポジション

――奥田選手がかつて水戸でプレーしていたとき(20年、21年)からいい選手だなと思っていました。その後、長崎に移籍されたとき(22年)は、ああステップアップしたんだなと。ただ、その後、金沢に移籍された(23年)のでびっくりもしました。奥田選手のなかでは“上にいく”という明確なイメージがあったと思うのですが、長崎でも活躍したかった、というところですか?

「そうですね。長崎では最初に試合に出させてもらっていたのですが、自分の実力不足が大きいと思っています。やりたいポジションでプレーできない試合が続き、あまりうまくプレーできずに時間が経過し、やがて出場時間が減って、監督も変わりました。長崎との契約は残っていたのですが、求められるチームでプレーしたいという気持ちが大きくなっていって。無理矢理にステップアップしようとするよりも、求められるところに行ってプレーしたいという思いが強くなりました。やはり、選手は試合に出ないとまったく意味がないなと。それは長崎の1年間ですごく感じました」

――長崎ではボランチなどでもプレーしていましたよね?

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